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もくじ

ハワイや沖縄のビーチ、小田原城など旅先には思い出に残したい撮影スポットが沢山あります。そんな旅に欠かせないのがスマートフォン。スマホのカメラ機能は手軽に撮影することができとても便利。最近では多種のレンズを搭載した高機能カメラのスマホも増え、ますます撮影が楽しくなっています。スマホならではの特性もありますので、ちょっとした撮影のポイントを意識することで、いつもの写真がぐっと良くなります。今回はそんな撮影術を写真家の大鶴倫宣さんにお聞きし、おすすめの撮り方を2週に渡って伝授していただきましょう。

まずは知っておきたい撮影の基本

多くのスマホのカメラには広角レンズが使用され、カメラとの距離が近くても広く写るなど、スマホ特有の特徴があります。今回はその特性も考慮に入れた撮影のコツをお届けしますが、その前に「写真撮影における基礎知識」をご紹介します。

スマホでの撮影に限らず、すべてに共通するポイントを写真家の大鶴さんにお聞きしたところ、4つのポイントを教えていただきました。

  • ・水平、垂直を意識
  • ・構図を意識。まずは基本の1/3をマスター
  • ・柱などに寄りかかることで手ブレを防止
  • ・同じ被写体で複数枚、角度や明るさを変えて撮ってみる

カメラ機能にグリッド線を表示させ、水平・垂直を意識してみよう

風景を撮影するとき、最初に意識したいことは、「水平」と「垂直」です。例えば水平線が見える海や地平線が見える広い場所などを撮影する時、水平が保たれていない写真はバランスの悪さを感じてしまいます。

垂直も同じで、風景に移り込んだちょっとした建物などや室内の壁などの垂直部分が斜めになっていると、意識をしていなくても何となくスッキリしない感覚を味わってしまうものです。

水平や垂直は目安がない状態で自分の感覚だけでは合わせることができないため、カメラの設定で「グリッド線(グリッドガイド)」を表示させ、その線に合わせて撮影することでスッキリとした構図になります。

設定方法は機種によって異なりますが、iPhoneであれば「設定」から「カメラ」を選択し、グリッドをオンにします。Androidの場合、多くはカメラを起動させてから設定画面で表示させることが可能です。

写真の黄金比1/3の構図とは

写真を撮る際、一番撮影したいものを中央にしてしまいがちですが、中心から少しずらすことでバランスの良い写真になります。撮影したい被写体を配置するのは、画面の1/3の位置。これは「三分割法」「三分割構図」と呼ばれる構図で、写真の基本構図のひとつです。まずはこの構図で撮影するところから始めてみると良いでしょう。

撮影時は、グリッドを活用すると正確な1/3を確認できます。グリッドは縦横3分割にされた細い線として入っているため、ポイントとなる被写体を縦1/3、横1/3の場所に配置するか、線が交わる位置に配置することで簡単に構図を整えることができます。

アラモアナビーチ(ハワイ)
アラモアナビーチ(ハワイ)

三脚は不要?手軽にできる手ブレ防止

スマホは一般的なカメラに比べ薄く、手ブレが気になることがあります。手ブレ防止機能なども付いていますが、柱などに自分の体を寄りかからせるだけでもブレを軽減することが可能です。

また、夜景撮影ならば大きめの三脚は必須ですが、それ以外なら三脚に頼らなくても大丈夫。スマホでの撮影のメリットのひとつである「気軽に撮影」ができる機動性を考えると、前述のような簡単な手ブレ軽減方法を活用したほうが、手軽により多くの撮影ができそうです。

写真はたくさん撮って、ベストを選ぶ

「撮りたいもの」を意識して、構図などを考えながら1回1回撮影することが大事ですが、大まかな構図が決まったら、1枚だけではなく、そこから何枚か撮影をします。

その時、高さを変えてみたり、角度を変えてみたり、明るさの調整をしてみたり、いくつかパターンの異なる写真を撮影します。デジタルの写真はいつでも削除できるので、まずはいろいろ試して撮ってみて、そのなかからベストの写真を選ぶのがおすすめです。

ハワイや沖縄などのリゾートで海を撮りたい

ダイヤモンドヘッド(ハワイ)
ダイヤモンドヘッド(ハワイ)

青く輝く海、白く泡立つ波打ち際、広く青い空、水平線に沈む夕日など、海辺はフォトジェニックな風景がたくさんあります。ただ、遮るものがなく、撮影する要素がビーチ、海、空とシンプルなだけに構図が重要となります。

    ビーチでの撮影の3つのポイント。

  • ・グリッドで水平を保つ
  • ・水平線の位置を下または上1/3に配置する
  • ・ピントは手前の被写体に合わせる

水平線と1/3配置は前述した方法で合わせることが可能です。

広い空間を撮影する際のピントについては、ビーチを撮影するなら波打ち際、入り江や海岸線などを撮影するなら手前の建築物や島などにピントを合わせることで奥行きのある写真となります。

ビーチや海沿いの景色は水平線が大切

海は文字通り水平線が写真の多くを占めるため、水平を保つことが最大のポイントです。

【惜しい!写真】

御幸の浜(小田原)
御幸の浜(小田原)

▲惜しいポイント

  • ・水平線が斜めになっている
  • ・海と空の上下のバランスが1/2相当となっている

【アドバイスを受けて撮影しました!】

御幸の浜(小田原)
御幸の浜(小田原)

◎意識したポイント

  • ・水平線が保たれている
  • ・海とビーチが下1/3,空が上2/3のバランス
  • ・島影が左2/3、島のない部分が右1/3のバランス

<さらにプラス!>写真家からのもうひと工夫ポイント

  • ・望遠レンズのある多眼カメラの場合は、もう少し寄るとより良くなります!

かなり、スッキリとしたバランスになりました。
なお、水平の調整や1/3構図は撮影後の写真加工でも、傾きの調整、トリミングなどで直すことができますが、撮影時に意識することでバランスの良い構図を撮る練習になります。

朝日や夕日は望遠が必須。人影などを上手く見せる

水平線からのぼる太陽や、周囲をオレンジに染めて沈んでいく太陽は海辺に泊まったなら撮っておきたくなる風景です。

とはいえ、カメラで撮影しようとすると太陽が小さくなってしまうと感じたことはありませんか。太陽を大きく撮るには望遠レンズが必要となります。しかし、スマホのカメラは広く撮影できる広角レンズが主流です。最近の機種では望遠レンズがついた多眼レンズのスマホが増えていますが、それでもまだ足りないため、太陽を中心にした写真よりは、ビーチの人影や島影など構図で工夫した写真がおすすめです。

ワイキキビーチ(ハワイ)
ワイキキビーチ(ハワイ)

ご当地メニューなどおいしい思い出を撮っておきたい

旅行に限らず、おいしそうな料理は写真に撮っておきたいもの。とはいえ、料理もなかなか撮影難度の高い被写体です。

料理によっては色合いが豊富なものや、セットで複数のお皿が並ぶものもあります。そこで、まずはその料理の何を、どこを一番撮りたいのかを確認します。
セット料理であれば、メインの料理を中心にする。ケーキであれば、上に乗っているフルーツと断面、どちらにするかなどです。

次にポイントとなるのは明るさですが、スマホカメラのフラッシュは強いため、使用しないほうが良いでしょう。しかし暗いとおいしそうに見えなくなるため、できれば店内でも窓際など明るい場所がおすすめです。

    フード撮影の2つのポイント。

  • ・自然光の入る場所で撮影し、影を上手く使う
  • ・見せたいものを手前に、背景はシンプルに

手に持って撮ってみると、いつもとは違う構図に

アイスや飲み物、ハンバーガーなどのスナック系は、テーブルに置いた写真だけではなく、片手に持って青空などを背景に撮影すると、ぐっと引き立ちます。

【惜しい!写真】

▲惜しいポイント
・きれいな花の背景の色味とコーヒーの色味が同系色のため、コーヒーが目立たない

【OK!な写真】

◎OKポイント

  • ・背景が草木のためシンプルな色合いで、フルーツの鮮やかさが引き立っている
  • ・自然光が後ろから当たっているため、手前に陰影ができ立体感が出ている

例えばこのフルーツがカップいっぱいに盛られて高さがある場合は、上からではなく下から見上げるように撮影し、高さを強調しても良いでしょう。

レストランやカフェでは明るさと背景に注意

テーブルに置いた料理を撮影する場合も、自然光は大きな味方。できれば明るい席で撮影をしたいものです。
それが難しい場合でも、前述した背景をスッキリさせて、光が当たる位置と影を意識して撮影するだけで写真はぐっと良くなります。

なお、広角レンズでは四隅に引っ張られるような歪みも発生するため、料理のお皿を画面の「辺」ギリギリに配置すると、お皿が歪んで撮影されてしまいます。おいしそうな料理につい寄ってしまいがちですが、カメラを少し離して被写体を中央寄りにして撮影をすると歪みの目立たない写真となります。

ヒルトン・ワイコロア・ビレッジ(ハワイ島)
ヒルトン・ワイコロア・ビレッジ(ハワイ島)

今回は基本も含めた撮影術前編でした。
スマホで撮影が上手にできるようになると写真が楽しくなります。
ほんの少しのポイントで写真が美しくなるので、ぜひご活用ください。
次週は引き続き写真家大鶴さん直伝のスマホ撮影術後編をお届けします。

今回の撮影地にあるリゾート
小田原
ザ・ベイフォレスト小田原・ヒルトンクラブ
沖縄
ザ・ビーチリゾート瀬底・ヒルトンクラブ
ハワイ
ホクラニワイキキ・ヒルトングランドバケーションズクラブ

写真家:大鶴倫宣

写真家:大鶴倫宣

鉄道写真を中心に、人と街・鉄道との関わりをモチーフにした写真作品を発表。鉄道誌や写真誌で撮影技術に関する連載なども行う。公益社団法人 日本写真家協会(JPS)会員
https://otsuru-photo.com/