スヌ子の簡単おもてなし術ハワイ流ファミリーパーティー
vol.07
もくじ
ハワイステイからの帰国後、恋しくなるハワイならではのグルメの数々。今回は日本ですぐに手に入る食材を使って、ハワイのポピュラーなレシピを再現します。バカンスの楽しい場面とともに思い出される、ハワイならではの料理を作ってご自宅でバケーション気分を味わいませんか?
古代からのハワイ伝統料理、アヒポケ
ハワイ諸島近海で獲れる新鮮なマグロで作るアヒポケ。古代ハワイから現代に至るまで親しまれている伝統料理です。ハワイ語でアヒはマグロ、ポケは角切りという意味。冷凍技術が発達していない時代は塩漬けにして保存性を高めたそうで、近年、それが醤油漬け(いわゆる〝ヅケ〟)に変化し、さまざまなバリエーションが生まれました。
基本のレシピは、マグロを醤油、ごま油、香味野菜のたれで漬け込んだもの。ごま油は食欲をそそる風味を添えるだけでなく、あっさりした赤身にもっちり感とボリュームを与えてくれます。現地では、オゴノリのような海藻を加えることも多いと聞き、代わりに塩昆布を加えてみました。作り方はとても簡単!
塩昆布のアヒポケ
材料(作りやすい量)
- マグロ赤身刺身用 200g
- たまねぎ 1/4個
- 青唐辛子 1本(なければ粉唐辛子少々)
- [たれ]
- 塩昆布(短く刻む)、しょうゆ 各大さじ1
- 黒ごま、ごま油、みりん 各小さじ1
- おろしにんにく 少々
作り方
01 マグロは3㎝角切り、玉ねぎは縦薄切り、青唐辛子は小口切りにする。
02 ポリ袋にたれの材料を入れて振り混ぜ、01を加える。袋をふくらませて、揉み込まないようゆっくりと振って絡める。冷蔵庫で10分以上冷やしていただく。
※食べる際、好みの野菜(アボカド、きゅうりなど)をあえてもおいしい。
本格派グレービーソースのロコモコ
日本でもカフェランチなどでおなじみのロコモコは、目玉焼きをのせたハンバーグ丼。ハンバーグは、つなぎを使わずお肉の味がしっかりと感じられるように。本場ハワイでは、焼いたときに出る肉汁を生かしたグレービーソースにこだわります。
とろりとしたソースを、ごはんにたっぷりとからめて食べるおいしさときたら! 身近な調味料だけで仕上げるために、ハンバーグのたねにきのこを混ぜて、うまみの濃い肉汁を作りましょう。
ロコモコ
材料(2人分)
- [ハンバーグだね]
- 牛ひき肉 または牛豚合びき肉 200g
- たまねぎ 1/4個
- えのきだけ 1/2株
- 塩 小さじ1/2
- こしょう 少々
- [グレービーソース]
- バター 5g
- 小麦粉 小さじ2
- おろししょうが 少々
- しょうゆ、みりん 各小さじ2
- [目玉焼きとごはん]
- 卵2個、温かいごはん
作り方
01 ボウルに、牛ひき肉、みじん切りにした玉ねぎ、小口切りにしたえのきだけ、塩こしょうを入れ、粘りが出るまでしっかりと混ぜ合わせる。二等分し、平らな円形にまとめる。
02 フライパンを中火にかけ、薄く油(分量外)をひき、01を並べ入れ、ふたをして蒸し焼きにする。5分ほどしたら裏返し、上部を押して澄んだ肉汁が溢れるまで焼いて取り出す。
03 肉汁の残ったフライパンにバターを溶かし、小麦粉を加えて炒める。粒子が広がって泡立ったら、おろししょうが、しょうゆ、みりんを加えて沸騰させ、とろりとするまで煮つめる。
04 皿にごはんを盛り、02をのせ、03をたっぷりとかけ、半熟の目玉焼きをのせる。
食べる手が止まらないガーリック枝豆
アヒポケとロコモコ、生野菜を盛り合わせてメインプレートが完成! おつまみにあともう1品、というときに、あるとうれしいのがガーリック枝豆。前もって作っておくと味がしみていっそうおいしい。作り方は、これまた簡単。
オリーブオイル大さじ2とごま油小さじ1を鍋に熱し、にんにくのみじん切り1かけぶん、唐辛子少々を入れ、焦がさないよう炒めます。香りが立ったら、大さじ2の粗塩でもんだ枝豆1袋を投入。ざっと炒め合わせたら、水1/2カップとオイスターソース大さじ2を加え、ふたをして蒸し煮に。沸騰後3分煮て、火を止め余熱で味をなじませるだけ。
手も顔も、ガーリックオイルでべたべたにしながら食べるのがハワイ流!? おしぼりと、冷たいビールのご用意を忘れずに。