スヌ子の簡単おもてなし術ハワイ流ファミリーパーティー
vol.05
もくじ
長期滞在型のバケーションでは、手作り料理も滞在の良い思い出。設備の整ったキッチンが使えるのは、コンドミニアムならではの特徴です。自宅では難しい豪華な料理も、リゾート地では時間を忘れて作る過程から楽しみましょう。
バケーションの醍醐味、ゆったりクッキング
このWEBマガジンで、わたしも、オーナーの皆さまのインタビューをうらやましく拝読しています。ヒルトングランドバケーションズクラブの特権、見晴らしのいいお部屋に広々としたキッチンとダイニング。時間に追われる日常とちがって、リゾートでのクッキングは心躍るもの。地元の食材のお買い物からワクワクしますね。これまで、気負わずできるクイックレシピを紹介してきましたが、今回はキッチンのオーブンを使った、ホームパーティでも主役になるメインディッシュの提案です。
まずはオーブンの機能を把握
わたしが使っているオーブンレンジは、エレクトロラックスのビルトインタイプ。こちら、機能が単語ではなくアイコンで表示されるため、最初は説明書を読まないとわかりませんでした。ただ、ふだん必要な機能は数個なので、それさえ把握できればいいと割り切って覚えました。
例えば、上下の直線マークはオーブン(上火・下火)、三角の連なりはグリル、横向き曲線の束はマイクロウェーブで電子レンジ、雪の結晶は解凍・・・とこれだけ使えれば十分! ほか、プロペラマーク(ファン)は風を起こして庫内の温度を均一にするため、何段も使って焼く時にムラが少なく、表面がパリッと焼ける効果が期待できます。まずは説明書をざっと眺めるか、係の人に聞いてみるところから始めてください。
※アメリカのオーブンの温度表示は°Fです。
▼オーブンの使い方については、動画でもご覧いただけます。
http://ow.ly/Vvrb30letVv
ドラマティックな塩釜焼き
今回は、かたまり肉を、塩と卵白を練り合わせたものですっぽり覆って焼きあげる塩釜焼きを作ります。蒸し焼きなのでお肉がしっとり、適度な塩味もついて、いいことづくめ。手順は単純なのに豪華に見えるひと皿です。
ポークのハーブ塩釜焼き
材料(作りやすい量)
- 豚かたまり肉(お好みの部位で。平べったくない、厚みのあるもの) 700〜1,000g (1.5~2.2lb)
- にんにく 2かけ
- ローズマリー、コリアンダーシード 適量
- 卵白 2個分
- 塩 700〜800g (約25-28 oz)
作り方
- オーブンを392˚F(200℃)に予熱する。にんにくは薄切り、コリアンダーシードは潰す。
- 豚肉は常温で30分置き、上面に包丁で浅く均一に切り目を入れる。にんにくを切り目に差し込み、コリアンダーシード、ローズマリーを散らして埋め込む。
- 卵白をボウルで溶きほぐし、塩を加えて手でもみこみ、ねっとりとかたいペースト状にする。卵白が足りなければ水を少しずつ足して補う。ローズマリー、コリアンダーシードを混ぜる。**
- オーブンの天板にオーブンシートを広げ、塩ペーストの1/3量を敷き、肉の土台にする。肉をのせ、残りのペーストで完全に覆う。**
- オーブンに入れ、700gなら45分、1000gなら80分焼き、取り出して15分休ませる。塩釜を麺棒などで叩いてヒビを入れ、剥がして肉を取り出し、切り分ける。
そうそう、つけ合わせも忘れずに。洗って濡れたままのじゃがいもをホイルに包み、お肉の隣に置けば、ホクホクのべイクドポテトが一緒にできます。ちなみにこのレシピ、ファン機能を併用した場合は、同じ392˚F(200℃)200℃でも豚肉700gで35分、約10分時間短縮できます。
できあがり!そのままでしっかりと塩味がついたジューシーなローストポーク。さっぱりといただくために、今回は、みじん切りの玉ねぎ、きゅうり、粒マスタードにワインビネガーを合わせた簡単なソースを添えました。ベイクドポテトにはバターをのせて。
お肉のおともに、すいかサングリア
塩釜焼きに合わせたいのは、さっぱりとしたトロピカル・カクテル。すいかを角切りにしてフリーザーへ。カチカチに凍ったらグラスに入れ、ジンかウォッカ、ブランデーをひと垂らし。そして赤ワインを注ぐだけ。白ワインでなくあえて赤を合わせるのが、コクのあるおいしさの秘密。飲み進むうちにすいかからジュースが出て甘くみずみずしくなるから、スイスイ飲めて二日酔い知らず。お試しあれ!