旅のヒント
vol.95
もくじ
準備段階から楽しい海外旅行。機内に持ち込むと便利なアイテムや、ハワイに持って行きたいものはたくさんありますが、保安検査場で「せっかく用意したのに飛行機に載せられなかった」「ハワイに持ち込んではいけないものだった」なんてことも。そこで、今回は機内で使いたいものの持ち込み方や、持ち込み・預け入れ・入国の時に注意したい点を、現役グランドスタッフに教えていただきました。
海外旅行で国際線に乗る際の荷物の基本
旅行の時、飛行機に預ける荷物は大きく分けて2つあります。1つは、手回りのハンドバッグや一定サイズ以下のスーツケースなど機内の座席や手荷物入れに持ち込むことができる「機内持ち込み手荷物」。もう1つは、搭乗前のチェックイン時に手続きをして貨物室に預け入れる「預け入れ手荷物(受託手荷物)」です。
預け入れや機内持ち込みの手荷物には、それぞれにサイズや個数、荷物の内容などに各航空会社や、検疫などの国が定めるルールがあります。そのルールに従っていないと機内に持ち込めなかったり、預かってもらえないということが。追加料金の発生や、飛行機に乗る前の保安検査場で止められる、あるいはハワイ(アメリカ)入国時に廃棄しなければならないこともあります。渡航前に搭乗予定の航空会社の公式サイトなどで、しっかりと調べておきましょう。
機内で快適に過ごせる持ち込み可能なおすすめアイテム
深夜発の便が多く機内で就寝となるハワイ路線。持って行くと快適に過ごせるアイテムはたくさんありますが、機内持ち込みには注意が必要なものもあります。
マウスケアやお肌の保湿ケアなど、機内用ミニお泊りセット
機内へは、歯みがき粉や歯ブラシ、起きた後の化粧品など1泊分のセットを用意しておくと、快適に過ごせます。コンビニなどで販売している1泊用のトラベルキットや試供品などが少量サイズでぴったりです。加えて、機内の乾燥対策で、オイルやクリーム、マスクなども用意しておきたいところです。
機内トイレでの歯みがきを控えたい場合は、出発前に空港で歯みがきを済ませておき、機内ではうがいタイプやガムタイプのケア用品を併用すると良いでしょう。
国際線の搭乗で注意したいのが、液体物の取り扱いです。機内に持ち込める液体は1つにつき100mlまで。それらを「縦横20cm以下の透明のジッパー付きプラスチックの袋に入れる」など細かなルールがあります。普段使っている化粧水を持ち込みたい場合は、100ml以下の容器に入れ替えれば大丈夫です。入れ替えた後の液漏れが心配な場合は、食品包装用ラップフィルムをオイルの蓋をとった口の部分に被せて蓋をするだけでこぼれにくくなります。
コンタクトの保存液・洗浄液も同様のルールで持ち込むことができますが、医薬品扱いにすると上記の制限外となります。その場合は、機内で使い切る量のみで、説明書の提示を求められる可能性があります。多めに持ち込みたい場合は通常の液体扱いが良さそうです。
持ち込みたい液体が多いようであれば、クレンジングはシートタイプ、化粧水もパックタイプにしたり、コットンに沁み込ませる裏技がおすすめです。ウェットティッシュ系は液体に分類されないため、空いたスペースに別の液体を入れることができます。
時間つぶしに欠かせない、ワイヤレスイヤホンやタブレットとモバイルバッテリー
国際線では、座席で映画やゲーム、音楽などを楽しめます。機内でイヤホンも借りられますが、自分のスマートフォンやタブレットで好みの音楽などを聞きたい時は、ワイヤレスイヤホンがあると便利です。各端末は「機内モード」にすれば機内でも使用できるため、お気に入りの動画や音楽をダウンロードしておくと良いでしょう。
なお、ワイヤレスイヤホンのバッテリーはリチウム電池やリチウムイオン電池が主流。そのため、預け入れ荷物に入れることができません。ワイヤレスイヤホンを持って行く場合は、充電ケースと一緒に持ち込み手荷物にします。
同様に、モバイルバッテリーや海外用のレンタルWi-Fiやルーターなどの電子機器などもリチウムイオン電池が主流のため持ち込み手荷物にします。なお、モバイルバッテリーは「1つ160Wh以下」の制限があり、大容量のものは持ち込みも預け入れもできません。持ってきてしまうと廃棄しなければならなくなるので、ご注意を。
虫よけや化粧水など日用品のスプレーは原則機内持ち込み可
肌が乾燥しがちな機内。長期フライトの機内で手軽にリフレッシュしたい時に、さっと顔の保湿ができるスプレータイプの化粧水があると便利です。スプレーは虫よけや化粧水、ヘアケアなど日常で使う一般的なものは、100ml以下であれば缶タイプでもボトルタイプでも機内に持ち込んでも大丈夫です。ただし、使用する際は周囲への配慮をお忘れなく。
なお缶タイプは、販売されている状態で持ち込むことが原則。キャップが付いているものならキャップを付けた状態で持ち込みます。キャップがなかったり、壊れていたりすると廃棄しなければならなくなります。
預け入れなら持込み可能。ハワイに持って行きたい便利アイテム
キッチン付きコンドミニアムタイプだからこそ、和食調味料で部屋食調理も
ヒルトングランドバケーションズのリゾートのようにキッチン付きコンドミニアムスタイルのお部屋なら、調理した食事が気軽に楽しめます。炊飯器もあるので日本からお米を持って行ったり、醤油や味噌などの調味料を持参したりして、和食をつくるのもおすすめです。ハワイのスーパーでも購入できる調味料はありますが、多くの量は使わないので日本から持って行くのも良いでしょう。
この時に注意したいのが、味噌なども「液体」に分類される点。味噌の他、練りからしなどのペースト状のものや、調味液の入った漬物なども液体として分類されるため、機内持ち込み手荷物ではなく預け入れ荷物の中に入れましょう。液漏れを防ぐためにも2重にしたビニール袋やジッパー付き透明プラスチック袋に入れ、タオルなどでくるむと衝撃から守ることができます。
うっかり入れてしまいがち。化粧用・裁縫用ハサミやピンセットはご注意を
1週間以上の旅行の場合、眉毛カット用のハサミやピンセット、裁縫セット、爪切りなどを持って行くと便利です。これらは持ち込み手荷物に入れてしまいがちなアイテムのひとつ。子どもの遊び用や食べ物を小さくカットするためのハサミなどは、空港で直前まで使うことがあるため、預け入れ荷物にまとめる専用のポーチを1つ作っておいておくと良いでしょう。なお、髭剃り用などのT字剃刀は機内に持ち込み可能です。
ハサミなどを保安検査場まで持ってきてしまった場合は、お見送りの方がいればその方に持ち帰りをお願いしましょう。いない場合で時間に余裕があれば、一旦保安検査場を出て空港内にあるコインロッカーに預けるか、宅配便で受け取り可能な方に送って保管しておいてもらいます。搭乗する航空会社のスタッフが保安検査場にいた場合は、預け入れ荷物に入れるための手続きを教えてくれますので、航空会社のスタッフに相談してみましょう。
気を付けたい、ヘアアイロンやシェーバーなどのコードレス式機器
ヘアアイロンやシェーバー、電動式歯ブラシなどは旅先でも大活躍。電池を外して、スーツケースに入れて預け入れます。何らかの衝撃で電源が入ってしまうと、スーツケース内で異音を発してしまい、航空会社から搭乗直前に中身の確認を求められてまごつくことも。また、ヘアアイロンであれば加熱して危険です。
コードレス式の機器で、電池が外せないタイプは機内持ち込みとなります。ただし、ヘアアイロンに関しては電池が外せないものは持ち込みも預け入れもできませんのでご注意を。なお、取り外したリチウム電池、リチウムイオン電池は持ち込み手荷物とします。
詳しくは、各航空会社の公式サイトで確認しましょう。
ご注意を。ハワイに持ち込めないものがあります
旅先の食事は楽しみですが、長期滞在となると日本食が恋しくなりませんか。キッチン付きのコンドミニアムスタイルのお部屋のヒルトングランドバケーションズなら、インスタント食品などを持参して手軽に日本食が楽しめますが、いくつかの注意が必要です。
便利なインスタント食品は、肉類の他、肉エキスを含む食品は注意
お部屋でのんびり過ごしたい派は、現地のスーパーでデリや冷凍食品などを購入する他、お味噌汁やラーメンなどのインスタント食品などを持って行くと便利です。おすすめは生タイプやフリーズドライの味噌汁、お茶漬けの素、ふりかけなど。お米も持参すれば、簡単な朝食や夜食として活躍します。
この時に気をつけたいのが、ハワイ入国時の検疫です。お酒やたばこ、現金などの持ち込みに関係する税関とは異なり、動物や食品などの感染症からその国を守るもの。検疫のルールに反しているものは、ハワイの空港で廃棄となってしまいます。
ハワイでは果物類や野菜類、肉類などの持ち込みは禁止されており、中でも注意したいのが、肉エキスを使用した食品です。カレーやブイヨン、スープなどで肉エキスを使っているものは持ち込めず、例えばインスタントの豚汁、焼肉ふりかけのような肉類の入ったふりかけ、チキンやポークエキスを使ったカップ麺、お菓子などが該当します。もちろん、離乳食も肉類が入っているものは持ち込めません。一方で魚介エキスは持ち込みが可能。アサリのみそ汁などは問題ありません。とはいえ、具体的には食品表示を見てみないとわからないため、持って行くときは裏面のラベルを確認し、肉類が入っていないことをチェックしましょう。
なお、食品を持ち込む際は入国時の申告が必要ですのでお忘れなく。
日焼け止めは現地購入がおすすめ
広がる青空と太陽の下で思いっきりマリンスポーツやアウトドアなどを楽しみたいハワイ。日中のハワイは、とても日差しが強いので日焼け止めは必需品です。
日焼け止め自体はハワイへの持ち込みに制限はありませんが(液体になるので100mlを超えるものは預け入れ手荷物へ)、2021年より、珊瑚礁への有害な物質(紫外線吸収剤のオキシベンゾンとオクチノキサート)を含んだ製品の販売がハワイ州で禁止されています。
大好きなハワイの自然を観光客としても守りたいもの。日本製の日焼け止めにはオキシベンゾンとオクチノキサートを含んだものが多いので、これらの物質を含まない環境にもやさしい日焼け止めをハワイで購入して使用しても良いでしょう。海に入る場合は、現地購入の日焼け止めを使用が良いでしょう。
<豆知識>預け入れ荷物の化粧品などは、1容器500ml以下で、詰め替えにもご注意
液体を預け入れ荷物に入れる場合、「危険物」に当てはまるものは1容器あたり500mlまたは500g以下、1人あたり2Lまたは2kg以下となっています。この「危険物」ですが、例えば化粧水などのスキンケア用品、マウスケア、ネイル用品、コンタクトや入れ歯用の洗浄液なども危険物に当てはまります。普段使いの液体の多くが危険物扱いとなるため容量に気をつけましょう。
グランドスタッフによると、小さい容器に入れ替える場合にも、いくつかポイントがあるとのこと。化粧水やアルコールを含んだ消毒液などは、一般的と言えるため別容器に入れ替えても構いません。ただ、除光液などは成分をチェックされる場合があります。別の容器に入れ替えてしまうと、本来の容器に記載されていた成分の確認ができないため、機内持ち込みも預け入れも断られる可能性があるそうです。入れ替えて良いかどうかわからない場合は、最初から500ml以下で販売されているものを持って行くと良いでしょう。
危険物の代表例は、国土交通省のサイトに掲載されています。
ヒルトングランドバケーションズの空港デスク紹介
羽田空港、成田空港第1及び第2ターミナル内にて、ヒルトングランドバケーションズのプロモーションを実施しています。
成田空港内プロモーション実施場所
第1ターミナル4階 千葉トレードセンター隣プロモーションスペース
第1ターミナル4階 南ウィング側入り口
第2ターミナル4階 福寿園前プロモーションスペース
羽田空港内プロモーション実施場所
羽田空港第3ターミナル
4階 「江戸小路」イベントブース(もしくは 5階 「EDOホール」イベントブース)
(期間によってデスクの場所が変更となる可能性もあります。)
現在、ヒルトングランドバケーションズでは「アンケートに答えて沖縄旅行を当てよう」キャンペーンを開催中です。航空券付きのヒルトン沖縄瀬底リゾートの宿泊券3泊他、豪華賞品が抽選で当たるキャンペーンは、2025年3月31日まで実施中。
ウェブサイトからのご応募はこちらからどうぞ
日本への帰国時にはこれを注意
ハワイから帰国の飛行機に乗る際も、渡航時と同様のルールがあります。よくある失敗談は、現地で購入して使いきれずに持ち帰る化粧品や調味料といった液体系です。預け入れ荷物の容量制限を超える大容量のものを買ってしまうと、日本に持ち帰ることができなくなってしまいます。
もう1つ注意したいのがハワイのビーチの砂や貝殻。旅の記念にハワイの貝殻をお土産にしたくなるかもしれませんが、ハワイ州では持ち出しを禁止していますので、持ち帰らないようにしましょう。
また、日本に帰国・入国する時は、ハワイ入国時同様に検疫があります。ダニエル・K・イノウエ国際空港内でも販売している生花のレイは、検疫上日本への持ち込みが禁じられているため廃棄となります。ハワイと同様に日本も肉類などを持ち込むことはできませんので、ビーフジャーキーや現地で食べておいしかった肉類の缶詰のインスタント食品などは注意しなければなりません。
なお「Visit Japan Web(日本入国手続きオンラインサービス)」で事前に手続きしておくと、「入国審査」「税関申告」の手続きをスムーズに行うことができます。
ヒルトングランドバケーションズで暮らすような滞在を
ワイキキの中心地ワイキキ・ビーチ・ウォークに位置するホクラニワイキキ・ヒルトングランドバケーションズクラブ。お部屋は広々としたキッチンとリビングがあります。キッチンには電子レンジの他、炊飯器もあり、スーパーなどで主菜・副菜の冷凍食品を購入し、ご飯を炊くとちょっとした食事にも。長期滞在にもぴったりですので、地元の食材と日本から持参した調味料などを使って、朝食や夜食などを軽く作ってみると楽しそうです。
食事や化粧品など、現地ならではのおすすめ品と馴染みのある普段使いのもの。両方を上手く使って、快適なハワイを過ごしてみませんか。
海外旅行では、滞在が少しでも便利になるように持って行きたいものも、実は様々なルールがあり機内や渡航先に持ち込むことができるもの、できないものがあります。最終的には各航空会社や国のサイトでの確認が必要ですが、荷物の準備の参考にしてみてください。
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