旅のヒント
vol.57
もくじ
小田原城やかまぼこ、古くから地元の方や旅行者にも愛されている老舗の和菓子など、見て、食べて、楽しめる観光が豊富な小田原。みかん狩りや小田原ちょうちん製作など、伝統工芸や旬の果物を家族と楽しむことができます。そこで、小田原でできる体験型アクティビティを集めてみました。
甘くておいしい!小田原のみかん狩り -小田原プレミアムパス加盟店-
小田原では温暖な気候と、相模湾に面して風通しの良い斜面が連なる地形、水はけの良い土壌に恵まれていることから、江戸時代に
神奈川県内には複数のみかん農園でみかん狩りが楽しめますが、おすすめはザ・ベイフォレスト小田原・ヒルトンクラブへ向かう途中にある「オーランジェ・ガルテン」です。リゾートに向かう坂道の途中にあるみかん農園で、約150本のみかんの木から食べ放題で楽しむことができます。
オーランジェ・ガルテンのみかん狩り体験(体験時間 60分)
「オーランジェ・ガルテン」のみかん狩りは、園内食べ放題。土日祝は60分の時間制限があり、お土産は専用ネットに入れ放題で1袋500円。大体1袋に2kgほど入るそうなので、なかなかお得です。
みかん狩りがスタートする時期は、みかんの熟し具合によって毎年異なりますが、例年10月末から11月初め頃。みかんの種類を変えながらシーズンが終わる12月中ごろまで楽しめます。前半の11月くらいまでは、皮がむきやすく甘みと香りが良いみかんが中心。その後は、糖度と酸度が高くなり味わいも濃くなり、12月は大きめの果実の青島みかんを楽しむことができます。
さっそく、ハサミを借りてみかん狩りエリアへ。みかんは急な斜面に植えられているため、歩きやすい靴で行くと良いですよ。
おいしいみかんを見分けるポイントは、ヘタからお尻まで黄色く熟しているものを選ぶこと。木によって甘くてジューシーなものや、爽やかな酸味があるものなど、味が少しずつ違っているのも特徴で「こっちのほうが甘いよ!」など家族でわいわい言いながら選ぶとより楽しめます。
持ち帰ったみかんは、風通しの良い涼しい場所に保管し、できるだけ早めに食べたいところ。みかんを重ねて保管するのであれば、時々上下を入れ替えてください。
日によって異なりますが、土日祝の午前中は比較的人が多く、ゆっくりしたいなら午後がおすすめ。野菜と異なり、朝のほうが甘いといったことはないため、いつでもおいしくいただけます。
みかん狩り
場所:オーランジェ・ガルテン(神奈川県小田原市根府川524-2)
開催日時:2022年10月23日~12月中旬(予定) 9:00 a.m.〜4:30 p.m.(受付時間は3:00 p.m.)
事前予約:不要
所要時間:土日祝60分
体験費用:大人400円、子ども200円、持ち帰り1ネット500円(税込)
https://www.orange-garden.net/
自宅のインテリアにも。小田原ちょうちん 製作体験
童謡『お猿のかごや』でも歌われている「小田原ちょうちん」。その歴史は江戸時代にまで遡り、提灯職人の
小田原ちょうちんの大きな特徴は、小さく折りたためるため携帯に便利であること。上下にある「まげし」と呼ばれる蓋の中に提灯本体を仕舞うことができるため、とても便利だったのです。そのほか、提灯の中骨を一般的な丸ひごから平たい角ひごにしたことで胴紙が剥がれにくく丈夫なことが挙げられます。
そんな小田原ちょうちんを自分で作る体験ができるのが、小田原城のお堀にかかる「
第2、4日曜のみの開催ですが、4人以下であれば予約なしで小田原ちょうちんの製作体験が可能です。
小田原ちょうちんの製作開始!(体験時間 約90分)
体験は館内の畳の小上がりのスペースで行なわれます。
最初は、提灯の絵柄を選び、色塗りです。小田原城や「小田原」の文字、戦国時代の北条氏を陰で支えたといわれる風魔忍者のイラストなど多数あるほか、希望すれば自分で描くことも可能です。
色塗りが終わると、次は提灯の本体を作っていきます。提灯の骨組みとなる「ひご」を、製作用の台座に1本1本丁寧に巻き付け、12本を巻き終わったら糊付けです。
素早く丁寧に糊を付けたら、色塗りの終わった和紙を巻き付けていきます。ひごを巻き付けるのに少しだけ指先の力が必要なことや、細かな作業があることから未就学児は大人のサポートが必要かもしれません。
小田原提灯製作体験
場所:小田原宿なりわい交流館(神奈川県小田原市本町3-6-23)
開催日時:毎月第2・4日曜日 10:00 a.m.〜4:00 p.m.(3:00 p.m.までにお越しください)
事前予約:不要(到着したら声をかけてスタートできます。先に体験者いた場合は待つことがあります)
所要時間:約90分
体験費用:1個1,000円(税込)
※5人以上での体験は要事前予約。小田原市観光協会(TEL0465-20-4192)までご連絡ください。
https://www.odawara-kankou.com/spot/experience/chochin.html
自分で作ると格別!「かまぼこの里」かまぼこ・ちくわを手作り
お土産の定番として人気の小田原かまぼこ。江戸時代、
そんなかまぼこを「自分で作ってみたい!」という方は、鈴廣が運営する「かまぼこの里」へ。小田原駅から箱根登山鉄道で2駅「
鈴廣の手作りかまぼこ・ちくわ(体験時間 約50分)
「かまぼこ博物館」では、かまぼこやちくわの手づくり体験教室が2コースあり、事前予約で楽しむことができます。なかでも人気は、かまぼことちくわの2種類作る「かまぼこ・ちくわ手づくり体験教室」(50分)。かまぼこは用意されたすり身の魚を練って、かまぼこ板にのせて蒸し、ちくわは竹筒に巻き、焼いて作ります。
ちくわは20分ほどで焼き上がるため、その場で食べてしまうのがおすすめ。かまぼこは蒸し時間が70分ほどかかりますが、「鈴なり市場」で買い物を楽しんだりしているとあっという間に過ぎてしまいます。
詳しくは「小田原での家族旅行にぴったり!編集スタッフおすすめ 「DAY1 小田原」モデルプラン 」でも紹介しているので、ぜひご覧ください。
かまぼこ・ちくわ手づくり体験教室
場所:鈴廣かまぼこの里 かまぼこ博物館(神奈川県小田原市風祭245 )
開催日時:水曜日以外 9:30 a.m.〜3:40 p.m.(1日5回)
事前予約:要(当日、空きがあれば参加可能)
所要時間:50分
体験費用:お1人様1,760円(税込)
ちくわ手づくり体験
開催日時:水曜日のみ 9:30 a.m.〜3:30 p.m.(1日6回)
事前予約:要(当日、空きがあれば参加可能)
所要時間:30分
体験費用:お1人様770円(税込)
自分だけのオリジナルなお土産にも。 手作り体験なら、豆皿や香り袋を -小田原プレミアムパス加盟店-
香り袋や豆皿づくりといった体験もあります。香り袋は匂い袋、匂香、サシェとも呼ばれ、煙やアロマの精油で香りを楽しむのではなく、香りの原料となる
また豆皿は、9cm程度の大きさの小皿を指し、ちょっとした料理を盛ったり、小物を入れたり、そのまま飾ったりと自由に楽しめるお皿です。
小田原駅から徒歩15分ほど。国道1号線から少し入った通りにある「そろりと」では、香り袋や豆皿づくり、粘土遊びなどの体験(ワークショップ)が楽しめます。
周辺には小田原銘菓の「ういろう」や、こちらのコラムでも度々紹介している「ちん里う」「伊勢屋」などがあり、事前予約をしておけば街歩きの途中に体験することが可能です。
そろりとの香り袋&豆皿づくり体験(体験時間 約30分/約60分)
「香り袋づくり」は体験時間約30 分と手軽にできるワークショップ。白檀や桂皮、
ワークショップでは最初に、8種類の天然香料の説明を、香りをかぎながら聞き、専用のスプーンで乳鉢と呼ばれる器に入れて軽く磨り潰します。同じ香料を2杯分使ったり、0.5杯として少しだけ入れたりすることもでき、香料が追加されていくごとに香りが変化していくのも興味深いものです。体験では白檀を中心に作り、帰宅後はタオルとともに置いているので毎日穏やかな香りが楽しめます。
「染付け豆皿づくり」は16種類ある素焼きの豆皿に絵付けをしていくのですが、絵付けといっても筆で絵を描くのではありません。
「粘土遊び」は手びねりで箸置きやブローチ、小さな植木鉢など好きなものをつくり、色付けをします。1回分の粘土で植木鉢なら2つ、箸置きなど小さなものなら5~6個ほど作れます。
なお、香り袋はその日に持ち帰れますが、豆皿や粘土遊びはその後に焼くため1ヶ月ほど後に宅配で送ってもらう流れになります。
そろりとのワークショップ
場所:そろりと(神奈川県小田原市本町4-1-21)
開催日時:休業日(不定休 基本は水・木)以外 11:00 a.m.〜6:00 p.m.
事前予約:要(当日可)
所要時間・体験費用:
香り袋づくり 約30分 小2,800円、大3,800円(税込)
染付け豆皿づくり 約60分 4,500円(税込み・送料別途)
粘土遊び体験 約90分 4,500円(税込み・送料別途)
※すべてのワークショップに、体験後のお茶セットが含まれます
https://www.sororito.com/
小田原漆器の工房で、自分だけの漆の食器作り
木目を生かす
1984年には当時の通商産業大臣(現経済産業大臣)から「伝統工芸品」として指定を受けています。
かつては小田原市内に、小田原漆器を製作する工房が何十軒とありましたが、現在では4軒を残すのみ。そのうちの1軒、1926年(昭和元年)創業の大川木工所では、「漆の研ぎ出し体験」ができます。
工房にはショップもあり、小田原漆器を購入したり、希望すれば工房内を見学したりすることも可能です。
大川木工所の漆の研ぎ出し体験(体験時間 30~90分)
「漆の研ぎ出し」とは、朱色や黒い漆をかけた食器を目の細かい紙やすりである水ペーパーで削っていき、下地の色を浮き出たせていくもの。朱色の下は黒く、黒漆の下は赤いため、やすりをかける範囲や、どこまで下地の色を出すかを好みで調整することで模様が変化し、自分だけの食器が作れます。
体験できる食器は汁椀やお盆などがあり、どの食器でも朱色と黒の2種類から選べます。
研ぎ出しの時間がそのまま体験時間となります。こだわって1時間半ほどかける人もいれば、30分ほどでさくっと終わらせる人もいるなど人によって様々。このままの状態で持ち帰り、食器として利用することもできますが、せっかくなので表面に漆をかけてもらうオプションを付けると、3週間前後で艶のある食器を受け取ることができます。
漆の研ぎ出し体験
場所:大川木工所(神奈川県小田原市南板橋2-226-2)
開催日時:年中無休 10:00 a.m.〜5:00 p.m.
所要時間:30~90分
事前予約:要(前日まで)
体験費用:1個3,000円~(税込。製作する品物により値段が変わります)
オプション:製作後のつやだし1,500円(後日郵送、送料込み)
※5人以上での体験は公民館などを利用するため、2ヶ月以上前の予約が必要です。
http://www.okawa-mokkoujo.com/
こんな体験もあります。歩き疲れた足を癒す「足湯体験」
小田原駅前にあるミナカ小田原には、小田原市内を一望できる「展望足湯庭園」があります。
同ビル14階にある足湯は、箱根湯本天成園から毎日運んでくる源泉を利用した本格的なもの。通常40度ほど、夏場は38.5度と観光で疲れた足をやさしく癒してくれます。
浴槽は海に面するように細長く設置され、天気の良い日は相模湾が一望でき、三浦半島や大島、初島が見渡せます。開放感あふれる昼間もおすすめですが、一度訪れてほしいのは、夕日とライトアップされた足湯と街中を見ることができる夕方。のんびりと過ごすことができます。
「タオルを忘れた」という方も大丈夫。足湯用のタオルの自動販売機が設置されていて100円で購入できます。
足湯体験
場所:ミナカ小田原14階(神奈川県小田原市栄町1-1-15)
開催日時:年中無休 10:00 a.m.〜8:00 p.m.
事前予約:不要
所要時間:お好きなだけ
体験費用:無料
https://www.minaka-odawara.jp/
小田原プレミアムパスの受け取れるデスクはこちら
小田原プレミアムパスとは、ヒルトングランドバケーションズが発行する小田原の人気観光地、お土産、レストランなどの情報を掲載したヒルトングランドバケーションズ独自の特別なサービスです。今回紹介した体験教室の中には、小田原プレミアムパスを利用してお得に体験できるものがいくつかあります。
小田原プレミアムパスは、ザ・ベイフォレスト小田原・ヒルトンクラブのラウンジかヒルトン小田原リゾート&スパ内のヒルトングランドバケーションズデスクの2箇所で受け取れますので、ぜひご活用ください。
※ヒルトン小田原リゾート&スパのフロントでは対応していませんのでご注意ください。
小田原プレミアムパスに関する記事はこちら
「小田原プレミアムパスを使ってを巡る!秋におすすめの観光スポット」
今回は小田原で体験できる観光を集めてみました。伝統工芸から自然を楽しむ体験、特産品作りの体験など小田原だから楽しめるものばかり。このほかにもまだまだ体験観光は数多くあります。見るだけではなく、製作体験などを組み込むことで、いつもとは異なる小田原旅行が楽しめます。
小田原の観光の後には、のんびりとくつろげるザ・ベイフォレスト小田原・ヒルトンクラブがおすすめです。
小田原観光におすすめのリゾート
ザ・ザ・ベイフォレスト小田原・ヒルトンクラブ