旅のヒント
vol.93
もくじ
ハワイでの交通手段と言えば、レンタカーやシェアライド、トロリー、シェアサイクルなどがありますが、ローカル気分を味わいながらのんびりと島内を巡ってみたい方、ザ・バスです。オアフ島内を網羅した路線を運行する公共バス「ザ・バス」は、島内にある大半の観光スポットにアクセスができ、お出かけ範囲も広がります。さらに円安の今、距離やルートに関わらず、乗車1回につき3ドルという運賃の安さも嬉しいポイントです。また、乗車の際に用意したいのが、交通系カードの「Holoカード」。今回は、ザ・バスに乗るための、バス停や路線の見つけ方、時刻表、アプリ、Holoカードの使い方、さらに日本のバスと異なる点などについてご紹介します。ザ・バスを攻略すると、ハワイ旅行にとても便利です。ぜひ、マスターして、活用してみませんか。
ザ・バスとは?日本とハワイのバスの違いは?
ザ・バスは、オアフ島内に張り巡らされた路線網を走行する公共交通機関のバスで、ハワイのローカルも日常的に利用する、庶民の足です。ザ・バスを攻略することで、ワイキキから離れた場所への移動も可能となり、レンタカー、シェアライドやタクシーを使わずして、リーズナブルな価格で足を延ばせます。運賃は、どこまで行っても1回につき3ドル。乗車後2時間半以内であれば、Holoカード利用者は、追加料金なく何度でも乗り降りできます。現金払いの場合は、以前できたトランスファー(乗り継ぎ)のシステムは廃止となっていますのでご注意を。乗り継ぎする場合は、Holoカードが断然おすすめです。
運賃は、前払い制で現金もしくは交通系カードのHoloカードの支払いの2種類。乗車時に運転席の横のボックスに現金を投入するもしくはHoloカードをカードリーダーにタッチします。現金払いの場合、注意する点は、日本と異なり、お釣りが返ってこないことです。乗車前には、1ドル紙幣や細かい小銭を用意してから乗車しましょう。
日本同様に、次の停留所のアナウンスや車内の電光掲示板にストリート名が表示されますが、停留所に近づいた際は、日本同様にボタンを押すか、もしくは、窓中央部にあるひもを引っ張って、降車の合図をします。ひもを引っ張るというのはアメリカならではですね。
降車合図をすると、電光掲示板に「STOP REQUESTED」と表示され、アナウンスも流れます。降車時は前方でも中央でもどのドアからも降車できますが、中央のドアから降車する場合は、自動的に開かないバスもありますのでご注意ください。古いタイプのバスの場合は、ドアの上にある緑のランプが点灯していることを確認してから、ドアの中央を押して、ドアを開けて降車します。日本の感覚でつい自動で開くのを待ってしまいますが、ザ・バスでは待たずにドアを押しましょう。
ザ・バスの運賃についての詳細はこちら
ザ・バス乗車に便利なHoloカード
2021年7月から現金払いの紙のチケットに代わって導入されたのが、交通系カード「Holoカード」です。日本のSuicaやPASMOのように、事前にチャージしたHoloカードを、カードリーダーにタッチするだけで支払いができ、小銭を用意する必要がありません。しかも乗車後2時間半以内であれば、追加料金なく乗り降りできます。さらに、同日に3回以上乗車すると、自動的にワンデーパス(7.5ドル)に切り替わるという優れもの。ハワイ滞在中、ザ・バスに何回も乗車するなら、持っておくと便利です。
Holoカードの購入場所は、主にフードランドやセブンイレブンです。購入には、クレジットカード払いができず、現金のみとなりますのでお気をつけください。初回購入時は、カード発行料2ドルと3ドル以上のチャージが必要です。
ABCストアで購入できるのは、ワンデーパス(7.5ドル)のみで、Holoカードへのチャージもできません。同日に3回以上乗車予定があれば、ワンデーパスの方を購入しても良いでしょう。ワンデーパスとして使いきった後のHoloカードは、もちろんチャージをすれば使用できるので、捨てずに取っておいてくださいね。
なお、大人料金以外に65歳以上のシニア用Holoカード、6-17歳のユース用のHoloカードが必要な場合は、年齢確認が必要のため、カリヒ・トランジット・センター(ミドルストリートとカメハメハハイウェイの角にあります)で申請しましょう。申請には、年齢確認のためパスポートなど写真付きのIDの提示が必要です。
続いて、Holoカードの残高やチャージする方法です。慣れると簡単なのがHoloカード公式サイトからの手続き。日本語でも表示されるので英語が苦手な方でも安心です。初回は、アカウント作成を行う必要がありますが、それ以降はログインするのみで、残高確認やチャージができます。オンライン以外からのチャージは、セブンイレブンとスーパーマーケットのフードランドとタイムズ(大半の場所では、チャージは現金のみ)、もしくは電話 1-808-768-HOLO (4656)、カリヒ・トランジット・センター、スカイライン各駅の券売機で可能です。
キャプション:左)スカイライン各駅にある券売機でHoloカードのチャージや残高確認ができる 右)日本語に切り替えて表示できるので安心
Holoカードの詳細
Holoカードのアカウント作成
Holoカードが購入できる場所
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ザ・バスの達人になるには?バス停や路線、時刻表はどこで確認する?
ザ・バスの仕組みや支払い方法がわかったところで、実際に乗車するためのバス停や路線、時刻表の確認方法ついてご紹介します。ザ・バスに乗車して目的地に行く場合、まず確認する必要があるのは、目的地に行く最寄りのバス停とルート番号です。確認方法は主に2つあります。1つ目はGoogleマップから行う方法。スマートフォンにGoogleマップのアプリを入れれば簡単です。
Googleマップ上で、現在地と目的地、出発時間を入力し、交通手段としてバス(上記の赤枠)を選択します。すると、ルートが表示されます。今回は、滞在先のザ・グランドアイランダー・ヒルトングランドバケーションズクラブからカカアコファーマーズマーケットまでの行き方を検索します。検索結果では、現在地からバス停までの行き方、乗車するバス停から目的地近くのバス停、降車したバス停から目的地、バス番号をひと目で確認できます。ルートは、地図上の青い線、乗車や降車するバス停は、「ストリート & ストリート」の交差点名で表示。(この場合、乗車するバス停はKalia Rd+Maluhia St、降車のバス停はAla Moana Bl+Ward Ave)、そしてルート番号(この場合は、緑枠にある20番か42番)です。
さらにルート検索結果内にある詳細を見ると、バス停までかかる時間、バスの行き先なども詳細に教えてくれるのでとてもわかりやすく便利です。あとはそのルートに沿ってたどると、目的地に到着します。
Googleマップの検索結果のとおり、最寄りのバス停に到着したら、バス停に間違いがないか、停車するバス番号に、乗車するルート番号があることを確認しましょう。この場合、20番か42番のバスですので、こちらのバス停に番号があるので間違いありません。また、バスの方向も合っているかも確認をしましょう。
バスが到着したら、バスのルート番号、行き先を確認し、前方のドアから乗車します。
乗車したら、Holoカードの場合は、カードリーダーにタッチします。現金払いの場合は、運転手の横にある投入口に紙幣もしくは小銭を入れます。このように、Googleマップを使用すると、路線図、時刻表は、出発地と目的地、出発時間を入力することで、最適な路線ルート、時間がわかります。
2つ目の確認方法は、無料アプリの「DaBus2」です。アプリは日本語で利用ができ、マップ検索、ストリート名検索、ルート番号検索、バス停ナンバー、終着地からの検索ができます。また、GPSを使って最寄りのバス停を確認することもできます。具体的な使い方は次のセクションでご紹介します。
なお、その他にも、ザ・バスの公式サイトで、ルートや時刻表を確認することもできますが、時間通りにバスが運行していないこともありますので、GPSに基づいて表示されるGoogleマップや無料アプリ「DaBus2」がおすすめ。「DaBus2」のアプリは事前にダウンロードしておくとスムーズです。
ザ・バスの公式サイトで、ルートや時刻表はこちら
無料アプリ「DaBus2」のダウンロード
●iPhone/App Store
●Android/Google Play
ザ・バスに乗ってカイルアに行ってみよう!
では、次は、ザ・バスでカイルアまでの行き方を無料アプリ「DaBus2」を使ってご紹介します。カイルアへのバスは、アラモアナセンターから発着します。アラモアナセンターまでは、ザ・バスもしくはトロリーなどで移動しましょう。ザ・バスで乗り継ぐ場合は、Holoカードがあれば、上記で記載のとおり乗り継ぎ2時間半以内は無料です。
無料アプリ「DaBus2」を使ってカイルアタウンへの行き方の検索方法をご紹介します。
① 無料アプリ「DaBus2」を開き、まず検索からはじめます。アラモアナセンターからカイルアまでの路線は67番なので、ルート番号検索で67を入力して検索すると、全バス停が、マップ上に表示されます。(上記画像の左)ルート番号がわからない場合は、マップ検索など他の方法からでも検索できます。
② ①で表示されたマップを拡大すると、乗車場所や降車場所を確認できます。アラモアナセンター周辺には、3つのバス停があることがわかります(上記画像の中央)。
③ 降車するバス停も、地図を拡大して、目的地近くのバス停を確認します。「ストリート & ストリート」の交差点名を確認し、覚えておきましょう。この場合は、ホールフーズマーケットに近い「Kailua Rd+Hahani St」が降車するバス停です。
④ 続いて、乗車するバス停の時刻表を確認します。バス停をタップすると、バス停番号と赤い矢印が表示されます(上記画像の左)
⑤ バス停426の時刻を「GPSによる最新到着案内」もしくは「到着予定時間(時刻表)」で確認します(上記画像の中央)。時刻の確認は、「GPSによる最新到着案内」がおすすめ。もちろん、「到着予定時間(時刻表)」でも確認できますが、時刻表通りに運行していない場合がありますので、バスの現在地から表示される「GPSによる最新到着情報」が確実です。
⑥「GPSによる最新到着案内」をタップすると、このバス停から出発するバスの時刻が表示されます。ルート番号67の時間を確認します。この場合、9時27分、9時56分、10時26分出発ということがわかります(上記画像の右)
無料アプリ「DaBus2」でバス停の場所や時刻を調べたら、そのバス停を訪れ、ルート番号を確認して乗車しましょう。なお、アラモアナセンター近隣には3つのバス停がありましたが、カイルアまでは約1時間かかるので、始発から乗車すれば座れること間違いなしということで、今回は始発に乗車します。上記写真は、カイルアへ行くザ・バスの始発となる426のバス停です。こちらのバス停は、屋根があるので雨が降っていても傘をささず、また直射日光にも当たらずに待てるのでおすすめです。乗車後は、確認した降車バス停で降りるとカイルアに到着です。降車するバス停は、GPSを利用し、Googleマップ上で今どこを走行しているか確認していると、走行位置がわかるので、降車バス停がどこかわからなくても安心です。
アラモアナセンター内にあるフードランドでは、Holoカードの購入やチャージもできます。チャージは、オンライン上で行う方が、時間の有効活用にもつながります。
このように、どのバス停から、どのバスに乗車するといった情報は、Googleマップもしくは無料アプリ「DaBus2」で簡単に確認ができます。ぜひマスターして、ザ・バスを乗りこなしてみましょう。1つ気を付けていただきたいのが、夜遅い時間に人通りの少ないバス停でバスを待ったり、降車するバス停から滞在先まで、人通りの少ない夜道もあるので、状況に合わせて、他の交通手段も選択肢にいれながら、活用してくださいね。
ハワイに新しく開通した鉄道「スカイライン」とザ・バス
ハワイに、2023年開通したハワイ初の鉄道「スカイライン」は、新たな移動手段として話題となっています。といっても、現在は、西オアフ方面のごく一部での運行です。近い将来には、ホノルル空港をはじめ、チャイナタウン、ダウンタウン、そして最終目標はアラモアナセンターまで路線が伸びる予定で工事中。
この鉄道は、Holoカードがないと乗車できません。Holoカードの購入、チャージ、残高確認は、スカイライン各駅にある券売機で行えます。料金は、ザ・バス同様1回3ドルです。そして、このスカイラインとザ・バスは連携していますので、Holoカード利用者は、ザ・バスからの乗り継ぎが無料、ザ・バスのワンデーパスも適用されるので、ザ・バスとスカイラインの両方を使って西オアフ方面を訪れることもできます。スカイラインの3つの駅には、ザ・バスのバス停もあり、スカイラインとザ・バスへの乗り換えもスムーズです。
【ザ・バスのバス停がある駅】
・ケオネアエ駅(ハワイ大学西オアフキャンパス)
・ホアエアエ駅(ウエストロック)
・ハラヴァ駅(アロハスタジアム)
ザ・バス以外にトロリーの活用も
ザ・バス以外の交通手段として観光客の皆様に人気なのは、ワイキキトロリーや旅行会社各社のトロリー、航空会社が運行するトロリーです。なかでも、ワイキキトロリーは、4つのルートがあり、観光客に人気の場所をカバーしています。ワイキキとアラモアナセンターを結ぶ「ピンクライン」は、JCBカードホルダーであればカード提示で2名まで無料で乗車できるのが嬉しい。
その他のルートは、1日、4日、1週間の乗り放題券を販売しています。旅行会社が運行するトロリーは、同社の旅行ツアーを利用しなくとも、1日乗車券など購入することで利用可能です。ザ・バスやトロリー、スカイラインなど様々な交通手段を使いこなして、ハワイ・オアフ島で行動範囲を広げて楽しみましょう。
ザ・バスの停留所にも近い高級リゾート「ザ・グランドアイランダー・ヒルトングランドバケーションズクラブ」
ハワイでの滞在は、暮らすように滞在できるザ・グランドアイランダー・ヒルトングランドバケーションズクラブはいかがでしょうか?ヒルトン・ハワイアン・ビレッジ内にあり、アラモアナセンターまでもウォーキング範囲内と、ショッピングにも、ビーチにも便利なロケーションです。また、ザ・バスやトロリーのバス停も近いのが嬉しいポイント。
客室には、フルキッチンを完備し、洗濯機や乾燥機も備わり、まるで自宅にいるかのように快適な滞在ができます。長期滞在にも最適。広いリビングやダイニングは、ゆとりある空間で、まるで高級ホテルのような豪華な雰囲気です。
円安で、ハワイで自炊派も増えていますが、アメリカらしい大きなスーパーマーケットやカカアコのファーマーズマーケットで、新鮮な野菜やステーキ、ポケを購入して、パパッとステーキを焼くだけでレストランのような豪華なステーキを楽しめます。さらに、テイクアウトしたお惣菜などを並べたら、同じ時期にハワイ旅行をするご友人や現地のご友人を招いて、パーティーをするのもおすすめ。
同リゾートは、ヒルトン・ハワイアン・ビレッジ・ワイキキ・ビーチ・リゾート内にあるので、1日中リゾートで過ごすという贅沢な日を過ごすことができるのが嬉しい。また、プールは、ザ・グランドアイランダーの専用プールを利用できるほか、ヒルトン・ハワイアン・ビレッジ内にある他のプールや施設も利用できるので、1日にあっても使いきれないかもしれません。ザ・グランドアイランダー・ヒルトングランドバケーションズクラブで、ご自宅のように滞在してみませんか?
ザ・グランドアイランダー・ヒルトングランドバケーションズクラブの詳細はこちらから
ハワイ・オアフ島の移動手段「ザ・バス」は、マスターできましたでしょうか?乗りこなすには、「DaBus2」のアプリやGoogleマップを活用し、Holoカードを入手することで、オアフ島の様々な場所を移動できます。ザ・バスは、交通渋滞によって、移動時間がかかるというデメリットもありますが、安く、そして、ハワイのローカルな雰囲気を味わいながら移動できるので、1つの交通手段として、トロリーやタクシー、シェアライドも併用しつつ、乗ってみるのはいかがでしょうか?
◉【ヒルトングランドバケーションズ】オアフ島のリゾート