Vacation Style By Hilton Grand Vacations Vacation Style By Hilton Grand Vacations

豊かなライフスタイルのそばにとっておきのバケーションを

沖縄・瀬底島の夜は空を見上げて。星空案内人による解説付き

もくじ

日中はマリンスポーツや観光を楽しみ、夜はホテルのバーやお部屋でのんびりできる沖縄旅行。沖縄の夜の楽しみ方のひとつとして星空観察もおすすめの過ごし方です。沖縄在住の星空案内人の方に沖縄の星についてもお聞きしたところ、沖縄ならではの夜空についてとザ・ビーチリゾート瀬底・ヒルトンクラブから近いおすすめの観測スポットを教えていただきました。

天の川にオリオン座、スバル、流れ星。沖縄で見上げる星空

青い海と晴れ渡る広い空。日中はそんな明るいイメージの沖縄ですが、夜の空は一段と美しいものです。特に「瀬底島付近の本部町から沖縄北部にかけては、人気の星空観察スポットがあります。東北以北では見ることができず、関東以西でも見えるチャンスが少ない星などもあるのです」と語るのは、沖縄で星空観察会などを開催する星空案内人の田代祐子さん。

そこで、田代さんおすすめの沖縄で楽しめる星空や、おすすめスポット、星空観察のコツやあると便利なアイテムなどを教えていただきました。

沖縄で見上げる天の川と四季折々の星たち

写真提供:本部町観光協会  国頭村付近から見た星空
写真提供:本部町観光協会  国頭村付近から見た星空

沖縄で見られる星空として真っ先に挙げられるのは「天の川」です。沖縄の言葉で“天の河原”を意味する「ティンガーラ」。夏は南の空に浮かぶさそり座のしっぽのあたりを流れる白っぽい「もや」が天の川となります。色が濃いので比較的しっかりと見つけることができ、秋はカシオペヤ座の、冬はオリオン座の横を淡く流れています。

ちなみに、沖縄のビールとして有名なオリオンビールのオリオンはオリオン座が由来だそう。

写真提供︓StellaNvigator/AstroArts
写真提供︓StellaNvigator/AstroArts

年間を通して見ることができるのが北極星です。また冬から5、6月ごろまでは、沖縄南部で南十字星が見られる場所もあります。秋には南の空にみなみのうお座のフォーマルハウトと呼ばれる星が昇ります。フォーマルハウトは星の明るさの基準で言うと一番明るい一等星のため、わりと簡単に見つけることができるのだとか。さらに2023年秋には、フォーマルハウトの上に土星が見えるそうなので、惑星との天体ショーが見られます。

冬には前述のオリオン座のほか、全天で一番明るい星であるシリウスが。さらにその下には二番目に明るい星カノープスが見えます。実はこのカノープス、本州ではとても低い位置までしか昇らないため、東北より北では空に昇ることがなく、関東以西でもほとんど見ることができない星なのです。本州ではなかなか見られない貴重な星ですが、沖縄では明るい星のため那覇の国際通りからも見えることがあるそう。周囲にお店の明かりがひしめく場所からでも見えるほどなのだとか。沖縄だからこそ出会える星です。

沖縄中部から北部にかけては星空観測スポットがいっぱい

写真提供:本部町観光協会 八重岳展望台から見た町並み
写真提供:本部町観光協会 八重岳展望台から見た町並み

星空観察は周囲に光源のない暗い場所が最適です。夜間の外出となるため、リゾートのある瀬底島から車で比較的アクセスしやすく、無料駐車場やトイレなどもある星空観察スポットを田代さんと本部町観光協会の方に教えていただきました。

ザ・ビーチリゾート瀬底・ヒルトンクラブから約30分 備瀬ビーチ付近

写真提供:本部町観光協会 備瀬集落の星空
写真提供:本部町観光協会 備瀬集落の星空

瀬底島の島内は西側に海が広がるため、位置的には星が見やすいのだとか。「建物で街灯が遮られるような場所であれば、星が見えるはず」と田代さん。まずはリゾート敷地内で、夜のお散歩を楽しんでみてもよいかもしれません。

本部半島の先端にある備瀬崎(びせざき)の備瀬ビーチもおすすめのスポット。観光スポットでもあるフクギ並木を抜けた先にあり、アクセスがしやすいのも嬉しい点です。

写真提供:本部町観光協会 八重岳展望台からの星空
写真提供:本部町観光協会 八重岳展望台からの星空

本部半島の中心部にある八重岳(やえだけ)なら、東西南北をぐるりと見渡すことができます。

ザ・ビーチリゾート瀬底・ヒルトンクラブからから約1時間 トケイ浜

本部半島の瀬底島とは反対側にある古宇利(こうり)島・古宇利ビーチやトケイ浜は、山の上まで行かなくとも東西南北、全方位がきれいに見える星空スポットです。

ザ・ビーチリゾート瀬底・ヒルトンクラブからから約1時間半 辺戸岬

写真提供:MORIKAWA Hiroki 辺戸岬周辺
写真提供:MORIKAWA Hiroki 辺戸岬周辺

沖縄で誰もが「星空観察スポットと言えばここ」と口を揃えるのが、沖縄本島最北端にある辺戸岬(へどみさき)です。こちらは絶景スポットとしても知られ日中も人気なのですが、夜になると光源がほとんどなくなるため、一面の星空を楽しむことができます。ただし、岬に至るまでの道路はかなり暗いため、運転には注意が必要です。

写真提供:MORIKAWA Hiroki 海中道路近辺の空
写真提供:MORIKAWA Hiroki 海中道路近辺の空

本部町から南下した、うるま市にある勝連(かつれん)半島から4つの島を結ぶ道・海中道路は田代さんのお気に入りの星空観察スポットなのだとか。海中道路の中央にある海の駅「あやはし館」付近のビーチに降りると広い空を堪能できるそう。南部へ遊びに行った帰り、日が暮れるようであれば寄ってみるのもよさそうです。

コレがあるともっと楽しめる!星空観測におすすめのアイテム

写真提供:本部町観光協会 八重岳から。M42オリオン大星雲
写真提供:本部町観光協会 八重岳から。M42オリオン大星雲

今回紹介した星々。ではどうやって見つけるのでしょうか。オリオン座や夏・冬の大三角、北斗七星など星に詳しくない人でも見つけやすい星を基準にするなど探すコツは色々ありますが、スマホアプリや星座早見盤があると便利です。アプリは数多くあり、カメラモードにして空を映せば星座が出てくる便利なものもあるので探してみるとよいでしょう。

星をしっかり見たいなら、双眼鏡がおすすめです。双眼鏡メーカー「ビクセン」によると、手ブレの影響を受けにくい6~10倍程度の倍率がよいとのこと。レンズは大きいほどよく見えますが、比例して重くなるので、対物レンズ有効径30~42mmだとバランスがよいそうです。なお、星の淡い光を見るので、視界が暗くなるズーム式は避けたほうがおすすめ。粗悪品を避けるためにも名前を聞いたことがあるメーカー製品を選んだほうがよいそうです。

おすすめアイテム

・星座のスマホアプリ
・星座早見盤
・懐中電灯
・虫よけスプレー
・レジャーシートや折りたたみイス
・長袖の上着(夏場)
・双眼鏡

星空観察を楽しむために……

写真提供:本部町観光協会 八重岳からの金星。望遠鏡とスマートフォンの組み合わせで撮影。
写真提供:本部町観光協会 八重岳からの金星。望遠鏡とスマートフォンの組み合わせで撮影。

夜空を楽しむために大切なことは暗さに目を慣らすことです。観察場所に到着したらまずはスマホなどの明かりを見ずに空の暗さに目を慣らすとよいでしょう。アプリや場所を確認したい時は、ナイトモード設定がおすすめです。最初は見えにくかった星が段々と見えるようになってきます。

もうひとつ気を付けたいのは、夜間の外出である点。できれば2人以上で行動するのはもちろん、夜道の運転にはお気を付けください。
歩きでも、光を遮ろうと暗いほうへ進みがちなのでご注意ください。沖縄にはハブがいるため、草むらには入らないことが鉄則。「道路などに出てくることは少ないので必要以上に怖がることはありませんが、ハブや小さな虫などがいることは覚えておいてほしいです」と田代さん。虫よけスプレーを持参し、できれば真夏でも長袖長ズボンが理想とのこと。ビーチなどで星空を見ていると海風で冷えることもあるので、薄手の長袖が重宝しそうです。

写真提供:田代祐子 冬~6月ごろまで、沖縄南部で運が良ければ見られる「みなみじゅうじ座」
写真提供:田代祐子 冬~6月ごろまで、沖縄南部で運が良ければ見られる「みなみじゅうじ座」

また今回紹介した場所は民家が少ない場所ですが「話し声など周囲の迷惑にならない配慮も必要です。人里離れていても、キャンプをしている人もいますし。特に、一般道路での路上駐車などは避けてください」(田代さん)。

マナーと安全に配慮すれば星空観察は沖縄の自然を感じられる素敵な時間。田代さんの「星座探しも楽しいですが、まずは沖縄の自然の中で、のんびりと満天の星を楽しんでください」の言葉通り、ゆったりと過ごすことが沖縄の星空観察の一番の醍醐味のようです。

現在、ヒルトングランドバケーションズでは「アンケートに答えてハワイ or 沖縄旅行を当てよう」キャンペーンを開催中です。航空券付きのヒルトン沖縄瀬底リゾートの宿泊券3泊他、豪華賞品が抽選で当たるキャンペーンは、2025年3月31日まで実施中です。ぜひご応募ください。
ウェブサイトからのご応募はこちらからどうぞ
hilton grand vacations

ザ・ビーチリゾート瀬底・ヒルトンクラブ
ザ・ビーチリゾート瀬底・ヒルトンクラブ

沖縄の夜には、まだまだ魅力がいっぱい。星空なら8月のペルセウス座流星群や12月のふたご座流星群など、毎年恒例の天体ショーもあります。また、沖縄では流れ星を「星の家移り」という意味で「フシノヤーウチ」と呼ぶなど、おもしろい星の話も尽きません。沖縄県内のプラネタリウムでは田代さんが年に数回、解説もされているそうなので、星にまつわるお話を聞きに行くのも楽しそうです。
まずはザ・ビーチリゾート瀬底・ヒルトンクラブのテラスで、お酒を飲みながら夜空を見上げてみるのはいかがでしょうか。

私だけのとっておきのリゾートへ!
ヒルトングランドバケーションズのリゾートはこちら▼から!

◉沖縄のリゾート
ザ・ビーチリゾート瀬底・ヒルトンクラブ

星空案内人:田代祐子

沖縄に移住後 沖縄の星空の美しさに魅了される。現在は、空を見上げる楽しさ伝えるべく沖縄ゲリラ観望会の代表として、星空観察の会を設けるほか、沖縄県内の星空関連のイベントなどに講師として参加し、沖縄の星空を広めている。

hilton grand vacations