世界のリゾートで暮らすように過ごす
vol.03
もくじ
世界の有名リゾートを訪れ、「暮らすように旅をする」という過ごし方に精通するリゾートの達人にお話を伺いました。 今回は、市民の足「ケーブルカー」が代表するように 坂道が独自の景観を作り出すサンフランシスコ。さらに、都会から一歩足を伸ばしたら、緩やかな丘にぶどう畑が広がるナパ地方も体験できます。エキサイティングな街と、のどかなワイン生産地でのバケーションをご紹介いたします。
サンフランシスコ名物のケーブルカーで街めぐり
坂道の多いこの街で大活躍している交通機関といえば、なんといってもサンフランシスコ名物ケーブルカー。日中は観光客で行列ができるケーブルカー乗り場も、朝早い時間ならそれほど混雑することなく乗ることができます。ゴトゴトと走るレトロな風貌のケーブルカーは、まるでテーマパークのアトラクションのようだと観光客に大人気。坂道を下る時のスピード感と対向車とすれ違う際のスリル感がたまりません。ケーブルカーには3つの路線があり、一番の人気路線はユニオンスクエアからフィッシャーマンズワーフまでの坂道をゆく「パウエル―ハイド線」。チンチンと鳴るベルの音が、どこか懐かしさを感じさせます。
途中、インスタでも有名なロンバードストリーで下車し、サンフランシスコならではの急カーブの坂道を歩いてみるのもおすすめです。クネクネと連なるS字カーブは絶好の撮影スポットです。
ケーブルカーの最終地点、フィッシャーマンズワーフでランチはいかがでしょう。
フィッシャーマンズワーフにはシーフード屋台やレストランが軒を連ねています。カリフォルニアワインを飲みながら美味しい料理に舌鼓。サンフランシスコ名物のブレッドボールのクラムチャウダーもおすすめです。
クルーズ、自転車…ふたつの乗り物から眺める
ゴールデンゲートブリッジ
フィッシャーマンズワーフから1時間の観光クルーズに乗ります。船から見える景色はアメリカ西海岸のイメージそのもの。ゴールデンゲートブリッジとアルカトラズ島はサンフランシスコの必見スポットです。クルーズでは、映画の舞台になったアルカトラズ島のすぐ近くを通ります。
ゴールデンゲートブリッジへのもうひとつのアプローチ方法が自転車。ゴールデンゲートブリッジは全長2.7キロ。歩いて往復するには距離があるので自転車がおすすめです。フィッシャーマンズワーフ周辺にたくさんある自転車レンタルショップでレンタルして、潮風を感じながら走り、対岸からサンフランシスコの街並みを楽しみます。
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»サンフランシスコ観光局
少し足を伸ばしてナパのワイナリー
「ケンゾーエステイト」へ
サンフランシスコから車で1時間30分ほどのところにある、ワインと美食の街「ナパ」への日帰り旅行はいかがでしょう。
南北45km東西5㎞というエリアに400以上ものワイナリーがあるナパ。葡萄造りに適した地形と気候のもとで生まれる、ニューワールドの代表ともいえるカリフォリニアワインを求めて、ナパには年間350万人もの観光客が訪れます。2017年にはミシュランの星付きレストランが増えたこともあり、ナパはワインと美食を楽しめるエリアとして注目を集めています。
おすすめのワイナリーは、ゲーム会社カプコン創業者の辻本憲三氏が所有する「ケンゾーエステイト」です。
広大なナパの土地を購入し耕すところから始めたケンゾーエステイトのワインは、たゆまぬ努力と熱い情熱で、世界に認められる存在となりました。
豊かな自然環境を守り、同地に生息する多数の野生動物と共存していくために、470万坪もある広大な敷地で葡萄栽培に使用するのは僅か4%ほど。まさしく、美味しいワインをつくっていきたいという熱意の表れです。
1年を通じて温暖な気候のサンフランシスコは、冬でも過ごしやすいため、1年中どの季節に訪れても心地よく過ごせます。ナパの春は目にも鮮やかな新緑で彩られ、秋は葡萄の収穫シーズンで賑わいます。夏はカリフォルニアらしい明るい日差しのもとでバカンスを、冬は寒い日本を抜け出して温暖なカリフォルニアで過ごしましょう。さぁ、美食の街へ出かけてみませんか?