もっと知る、ハワイアンカルチャー
vol.18

もくじ
ビーチだけでなくショッピングも楽しめるワイキキ。ワイキキには、ハワイの歴史的な人物の銅像も多くあり見どころの一つです。 ハワイの王族や英雄を称えるカラカウア王などの銅像は、文化や歴史を感じられる貴重なスポット。どれもワイキキ中心部から徒歩圏内にあるので、1〜2時間もあれば気軽に巡ることができます。今回は、ハワイ観光で訪れたい代表的な銅像7選をご紹介します。街歩きをしながら、ハワイの歴史に触れてみませんか?
カラカウア王像|フラの復活と外交の功労者

ワイキキのメインストリートといえば、カラカウア通り。その名称は、ハワイ王国第7代目の君主、カラカウア王に由来しています。このカラカウア通りとクヒオ通りが交差する三角地帯の広場に、1991年、「オアフ島日本人官約移民100年祭委員会」よってカラカウア王の銅像が建立されました。

写真提供: Hawaii Tourism Authority (HTA) / Ben Ono
アメリカ合衆国で唯一の王宮である「イオラニ宮殿」を建設したカラカウア王。イオラニ宮殿には、当時バッキンガム宮殿やホワイトハウスにもなかった電気設備、電話、浴室、水洗トイレ、エレベーターなどが完備されており、カラカウア王がいかに近代化を推し進めていたかが分かります。

写真提供:Hawaii Tourism Authority (HTA) / Ben Ono
また、外交にも積極的だったカラカウア王は、1881年には日本を訪れ明治天皇に謁見しました。この訪問をきっかけに、日本からの官約移民がハワイへ渡るようになり、現在の日系人コミュニティの礎が築かれることとなりました。現在ハワイに多くの日系人が暮らしているのは、カラカウア王の働きかけによるところが大きいのです。さらに、「メリー・モナーク(陽気な君主)」の愛称でも知られたカラカウア王は、禁止されかけていたフラ(Hula)文化の復興にも尽力しました。
所在地:2050 Kalākaua Ave, Honolulu, HI 96815
バニース・パウアヒ王女像|教育への遺産

ロイヤル・ハワイアン・センターのロイヤル・グローブには「バニース・パウアヒ王女像」があります。ハワイの教育と文化継承に大きな足跡を残したバニース・パウアヒ王女を讃える記念像です。カメハメハ大王の曾孫であり、直系最後の王族であるパウアヒ王女は1831年に誕生。ハワイ全島の11%にも及ぶ広大な土地を相続し、王女の死後は遺言によりネイティブハワイアンの子どもたちの教育のため「カメハメハ・スクール」が創設されました。

写真提供:Hawaii Tourism Authority (HTA) / Ben Ono

写真提供:Hawaii Tourism Authority (HTA) / Ben Ono
その理念は現在も引き継がれています。王女の夫であるチャールズ・リード・ビショップは、彼女を偲んで1889年に「ビショップ博物館」を設立しました。この像は2007年12月19日、王女の176回目の誕生日に、ロイヤル・ハワイアン・センターが同スクールの所有地であった縁から設置されました。ハワイの歴史と教育の歩みを学ぶのに最適な銅像スポットです。
所在地:ロイヤル・ハワイアン・センター内ロイヤル・グローブ,2201 Kalākaua Ave B307, Honolulu, HI 96815
カメハメハ4世、エマ王妃、アルバート王子像|家族で支えた医療事業

インターナショナル・マーケットプレイスの中心部、クイーンズ・コートに立つ「カメハメハ4世、エマ王妃、アルバート王子像」は、王家3人の絆とハワイの医療の礎を今に伝える象徴です。第4代ハワイ王・カメハメハ4世は1834年生まれ。ダウンタウンに現存するカワイアハオ教会で1856年にエマ王妃と結婚し、1858年にアルバート王子が誕生しました。しかし、王子はわずか4歳で病没。翌1863年には王も逝去し、エマ王妃はダウンダウンの山側にあるサマーパレスで静かに晩年を過ごしました。

カメハメハ4世とエマ王妃は、当時のハワイ島民を脅かしていたハンセン病などの疾病対策のため、自ら資金を集めて「クィーンズ病院(現クィーンズ・メディカル・センター)」を創設しました。王家の深い愛情と奉仕の精神は、今もハワイの医療と文化の中に息づいています。この銅像は2016年、インターナショナル・マーケットプレイスのリニューアルを機に、アーティストのヴィリアミ・トルタヌ氏が制作しました。王妃が手にする2本のバラは、夫と王子からの贈り物を表しているとも言われています。
所在地:インターナショナル・マーケットプレイス内クイーンズ・コート、
2330 Kalākaua Ave, Honolulu, HI 96815
ワイキキビーチ近くに誕生!
ヒルトングランドバケーションズの新リゾート「カ・ハク・ヒルトンクラブ」
(2026年オープン予定)

※CGイメージ。実物と異なることがあります。
2026年、ワイキキビーチから徒歩圏内という抜群のロケーションに、「カ・ハク・ヒルトンクラブ」が誕生します。リゾート名の「カ・ハク」は「ハワイの王子」を意味し、ハワイ王国最後の王位継承者であるアルバート王子に由来し名付けられました。このエリアは、同じく王位継承者であったカイウラニ王女が幼少期を過ごした「アイナハウ」跡地にあたり、カイウラニ王女の銅像まで徒歩1〜2分です。ハワイ王朝の歴史を身近に感じられます。また、かつてこの場所には「キングス・ビレッジ」というショッピングエリアがあり、夕方になるとビクトリア朝風の制服を着た衛兵による交代セレモニーが行われていたことでも知られています。
ワイキキの中心という利便性の高い場所に位置しており、ショッピングに散策、グルメなどさまざまなシーンでアクセスの良さを実感できるのも大きな魅力です。

※CGイメージ。実物と異なることがあります。
32階建てのリゾートには、オーシャンビュー、マウンテンビュー、シティビューを望む213室のスタジオ、1〜3ベッドルームのスイートを完備。スタジオにはキチネット、1〜3ベッドルームにはフルキッチンが付いてます。近隣の「ワイキキ・マーケット」や全米チェーン「ターゲット」、日系スーパーマーケット「ミツワ・マーケットプレイス」などで食材を調達し、広いリビングで食事をする“暮らすように滞在する”ハワイが叶います。
「カ・ハク・ヒルトンクラブ」は、快適な長期滞在はもちろん、ワイキキの文化と歴史を感じる旅の拠点としても最適なリゾートです。
カ・ハク・ヒルトンクラブの詳細はこちらから。
カイウラニ王女像|悲劇の王位継承者

ワイキキのクヒオ通り沿いの「カイウラニ王女像」。こちらは、ハワイ王国最後の王位継承者である王女を偲ぶ記念像です。カラカウア王の姪であり、リリウオカラニ女王の後継とされたカイウラニ王女は、1875年10月16日にホノルルで誕生しました。幼少期を過ごした「アイナハウ」は、2026年オープン予定の「カ・ハク・ヒルトンクラブ」周辺にありました。13歳でイギリスに留学し、王女としての教養を深めましたが、帰国後まもなく体調を崩し、王国の復権を願いながら23歳で早逝しました。

カイウラニ王女像は王女の124回目の誕生日にあたる1991年10月6日、ジャン・ゴードン・フィッシャー氏によって制作され、幼少期を過ごしたアイナハウの地に設置されました。そのそばには、彼女が愛した孔雀の像も寄り添います。ハワイ王国の栄光と終焉を象徴する哀しきプリンセスの姿に、多くの訪問者が心を打たれるでしょう。
所在地:クヒオ通りとプリンセス・カイウラニ通りの角
150 Kaʻiulani Ave, Honolulu, HI 96815
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デューク・カハナモク像|ハワイのサーフィンの父に会える場所

ワイキキのクヒオビーチに建つ「デューク・カハナモク像」。“近代サーフィンの父”として知られるデューク・カハナモクを称える人気の観光スポットです。1890年にワイキキで生まれたデューク・カハナモクは、海を身近に感じながら育ちました。そして水泳とサーフィンの才能を開花させます。1912年のストックホルム五輪で金メダルを獲得し、その後も計4回オリンピックに出場。世界にサーフィンを広めた彼の功績は、今も語り継がれています。

写真提供:Stephen C
毎年8月24日前後には、彼の誕生日を祝う「デューク・カハナモク・オーシャン・フェスティバル」が開催され、ハワイの海洋文化を体感できる貴重な機会となっています。オープニングセレモニーでは、像の前でフラが披露され、色鮮やかなレイを捧げる「レイ・セレモニー」も行われます。2025年は、8月24日(ハワイ時間)開催予定です。

ワイキキを訪れる際は、サーフィン界のレジェンドに敬意を表し、ぜひデューク・カハナモク像を訪れてみてはいかがでしょうか。なお、撮影をされる際は、午後は逆光になるので午前中の方がおすすめです。
所在地:Waikiki Beach, Honolulu, HI 96815(ワイキキビーチの中心部)
クヒオ王子像|ハワイを代表する政治家

デューク・カハナモク像からダイヤモンドヘッド方面に少し進んだ、カラカウア通り沿いに「クヒオ王子像」が設置されています。ハワイの歴史と政治に貢献したジョナ・クヒオ・カラニアナオレ王子を称える像です。2002年1月12日、アーティストのショーン・ブラウン氏により制作・設置されました。カピオラニ王妃の甥であり、幼くして母を亡くした後、カラカウア王夫妻の養子となったクヒオ王子は、ハワイ王国の崩壊後もその未来のために尽力しました。
1901年、アメリカ合衆国の下院議員に選ばれたクヒオ王子は、当時アメリカの準州となっていたハワイを代表して活動。任期中は、ハワイアンの先住民が土地を持ち、暮らしを守る法律を成立させハワイ文化に大きく貢献しました。王子の誕生日3月26日は「プリンス・クヒオ・デー」として祝われ、クヒオ王子像の前では毎年セレモニーやパレードが行われます。
所在地:Kuhio Beach Park Kalakaua Ave., Honolulu
カピオラニ王妃像|女性と子供たちのために尽力した王妃

ハワイの人気スポット、ダイヤモンドヘッドを一望できるカピオラニ公園。
カラカウア通りの名前の由来となっているハワイ王国第7代カラカウア王の妻であるカピオラニ王妃の名前がこの公園名の由来です。

ワイキキのカピオラニ公園内にある「カピオラニ王妃像」は、女性や子供たちの福祉に尽力したハワイ王国第7代目カラカウア王の妃、カピオラニ王妃を称える銅像です。高さ約1.8メートルのこの像は、カウアイ島出身のアーティスト、ホーリー・ヤング氏によって制作され、王妃の誕生日である2001年12月31日に設置されました。
カピオラニ王妃は、ハンセン病患者への支援のためチャリティイベントを開催し、多くの寄付金を集めました。また、1890年にはすべての母親が安心して出産できる施設として「カピオラニ産院」を設立。現在は「カピオラニ・メディカルセンター」として発展し、ここで第44代アメリカ合衆国大統領バラク・オバマ氏が誕生したことでも知られています。

写真提供:Hawaii Tourism Authority (HTA) / Ben Ono
王妃のモットー「Kulia I Ka Nuu(最善を尽くす)」は、生涯にわたり国民のために尽力した彼女の精神を表しています。
カピオラニ公園を訪れた際は、ぜひ王妃像に立ち寄ってみましょう。
所在地:カピオラニ公園内Kalākaua Ave, Honolulu, HI 96815

ワイキキにはカラカウア王やカイウラニ王女など、ハワイ王族や歴史的人物の銅像が点在していて、徒歩で気軽に巡ることができます。ワイキキの美しい街並みに見とれて、通り過ぎていた銅像も人物やその功績を知ることで、ワイキキの散策がより一層楽しくなります。
カイウラニ王女が幼少期を過ごしたアイナハウの近くには、カ・ハク・ヒルトンクラブが2026年オープン予定です。歴史と快適さを両立させた新たな滞在拠点となるでしょう。
今回ご紹介したリゾートは▼こちら▼
カ・ハク・ヒルトンクラブ
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