旅のヒント
vol.73
もくじ
久しぶりの旅行の準備でスーツケースを取り出したら「鍵の番号を忘れてしまった」「キャスターが壊れていた」なんてことはありませんか?スーツケースのトラブルは案外多いものです。 そこで、スーツケース修理のプロにトラブル時の対処方法や予防方法などをお聞きしました。「数年ぶりの旅行なので、スーツケースが壊れていないかを点検しておきたい」という方も必見です。
スーツケースのトラブルで多いのは鍵とキャスター
海外旅行の制限も緩和され、数年ぶりの旅行で荷物の準備やパスポートの更新などに戸惑う人も多いのではないでしょうか。何を持って行こうかと持ち物に気を取られがちですが、荷物を入れるスーツケースも要チェックです。
例えば、海外旅行者が増えはじめたゴールデンウィーク。「久しぶりの利用でスーツケースのトラブルが多かった」と語るのは、成田空港駅連絡通路に店舗を構える「リアット!成田空港第 1ターミナル店」の中村店長。旅行が増える夏休みに向け、修理依頼の多い鍵とキャスターのトラブルについてお聞きしました。
失くした!? 番号がわからない!? スーツケースの鍵トラブル
出発前に、スーツケースの鍵のトラブルでよくあるのは、
・鍵を失くした
・解錠の番号を忘れた
・子どもがいじって番号がわからなくなった
・設定途中で間違ってロックしてしまった
など。まずは、鍵式なら別の旅行鞄に入っていないか確認したり、番号式ならスーツケースの説明書を見たり、公式サイトでリセット方法を調べたりしてみましょう。それでも開かないとなると、ついつい工具などを使って開けたくなりますが、無理はせずスーツケースのメーカーや修理サービスを行っているお店に相談するのが最善です。
絶対にダメ!自分で強引に開けないで
スーツケースのトラブルで、絶対にやってはいけないのが自己流での修理。鍵のトラブルは内部で引っかかっているだけなど、プロの手にかかればすぐに開けることができるものがほとんど。しかし、自己流で強引に開けようと鍵穴に何かを入れてそこで折れて詰まってしまった、ペンチで切って使えなくなってしまったなどはよくある自己流対応の失敗なのだとか。
そういったトラブルに発展するとメーカー修理が発生し、鍵部分をすべて交換するなど修理費用が高額になります。一方で、空港にある修理ができる店舗では、スーツケースの鍵開けなどの需要が多く、対応に慣れています。店舗によって違いはありますが、修理費用も街中の鍵屋に依頼するよりも、比較的安く設定されていることもあるそうです。
また、修理技術の差も店舗によって違ってしまうとのことですが、「完全に壊れていて修理できない場合もありますが、その場合でも今回の旅行期間だけもつようにはできます。必ず何とかするので、自分で無理をしないで相談してほしい」とリアットの中村さんより心強いアドバイスもいただけました。まずは修理のプロに相談してみるのもおすすめです
鍵トラブル 旅行準備編
旅行準備でスーツケースを取り出した時に気付いた鍵のトラブルは、出発までに1週間以上時間の余裕があればメーカーや修理店に問合せをしましょう。
数日前や前日など直前なら、空港店に電話で相談するのがおすすめです。
同店では、スーツケースをそのまま持ってくるか、事前に電話連絡の上で宅配便で送れば、空港での解錠・修理が可能です。宅配ならば事前に修理または新しい鍵に交換しておいてもらえるので、空港に到着したら待ち時間なくすぐに受け取れます。
鍵が開かない場合で、当日空港で対応をお願いする場合は、中身の荷物を大きなショッピングバッグなどにひとまとめにして持ち、空のスーツケースで空港へ。修理後、バッグごと入れることができて便利です。
鍵が壊れて閉まらない場合は、スーツケースベルトなどで押さえておきます。この時も中の荷物をひとまとめにしておくと、スポッと取り出してお店に空のスーツケースを渡せます。
なお、ダイヤル式の鍵の番号忘れを防止するには、購入時や番号の設定時に解錠の番号や方法を写真に撮っておくと良いそうです。
空港でのトラブル編
準備中は問題なくても、空港に着いてからトラブルに気付く例も。中村さんによると、出発直前にスーツケースの鍵を閉め、家を出る時にそのカギを玄関にポンと置いてきてしまったということが、この春はとても多かったそう。
同店では鍵があるタイプなら解錠して新しい鍵に取り換えるまでに10分ほど、ダイヤル式でも10~15分で番号を割り出して開けられることがほとんど。空港で「開かない!」と気づいたら、すぐにお店へ相談するのが良いでしょう。なお、ダイヤル式の場合は、その場で新しい番号に設定しなおすこともできます。
鍵の置き忘れなどのトラブルを予防するためには、前日までに家の鍵などと一緒のキーケースに付けておくと良いそうです。
使っていないのにタイヤが壊れる?スーツケースのキャスタートラブル
鍵と同じくらい多いスーツケースのトラブルが、タイヤ部分(キャスター)の故障です。近年のスーツケースは軽量化が進み、その分、部品が薄く、細くなっていて壊れやすくなっているのだとか。中村さんのお店には、新品で購入したものでも3~4年程で修理依頼がくるそうです。
しまいっぱなしは要注意!キャスターのウレタン劣化
この数年、海外旅行に行かない期間も長く、スーツケースを利用する機会がないことから物置や押し入れなどにしまいっぱなしにしていた方は多いのではないでしょうか。数年ぶりに利用される場合、キャスターにご注意ください。
キャスターに使われるウレタンは、湿度が高いところに長期間保管していると加水分解という化学変化がおき、劣化が始まります。気温変化の激しい外の物置や、湿度の高い押し入れでの保管は注意が必要です。
旅行準備編
ウレタンの劣化はわかりにくく、白っぽくなっている場合は完全に劣化しているとわかりますが、そうでない場合でも劣化していることは多く、実際には使ってみないと判明しません。
目安としては
・シワがなくなって白っぽくなっている
・地面と接地する面を触った時にサイド部分よりペタペタする
といったものがありますが、目で見て分かる場合はすぐにキャスター交換が必要です。
パッと見ただけでは変化がわからない場合、一番確実なのは15~20分ほど実際に外でスーツケースを移動させることです。家の周りをぐるりと回ってみて、キャスターがボロボロになったり、外れてしまったりしていなければ大丈夫といえそうです。 旅行準備の際にチェックをしておきましょう。
劣化に気付いたり、チェック時に壊れてしまった場合は、鍵の時と同様に事前に修理できる店舗へ宅配するか予約して早めに空港へ。
なお、ゴールデンウィークは、空港への移動中に壊れる方が多かったとのこと。自宅でのチェックをする時間がなかった方や不安な方は、早めに空港に到着するようにしましょう。後述しますが、店舗での修理時間はおよそ1時間~2時間ほどかかります。
二輪と四輪では異なる修理方法と修理時間
キャスターの修理は、基本的には新しいキャスターへの交換になります。1つだけ壊れていた場合でも、残りのキャスターが同様に劣化している可能性は高いため、できれば同時に全輪を交換するのがおすすめです。
気になる修理時間は、二輪と四輪で異なります。
四輪は外側から取り換えられるものがほとんどで、中の荷物を出すことなく交換が可能。大体1時間ほどで交換できます。
二輪はスーツケース内部から取り換えるものが多く、手間がかかるため四輪よりも長めの1時間半~2時間ほどかかります。内部から交換するため、中の荷物を取り出して修理する必要があるのです。
当日、空港に持って行って修理をお願いする場合は、鍵の時と同様に、大きなショッピングバッグに荷物をまとめて出し入れしやすいようにしておくとよいでしょう。
なお、キャスターが壊れている状態のスーツケースを空港まで運ぶ方法ですが、簡易的な台車やキャリアカートなどを利用するか、中の荷物をすべて別の鞄にまとめ、スーツケースは空の状態で引っ張っていく方法があります。キャスターが壊れていても重さがかからないため、比較的運びやすくなります。
旅行に欠かせないスーツケース。少し早めに取り出して、壊れていないかのチェックをお忘れなく。それでも壊れていることにギリギリで気づいてしまったら、無理をせずにプロに相談するのがおすすめです。中村店長曰く「もしトラブルがあった場合には、ぜひ一度ご相談ください 」とのことです。
<今回お話を伺ったお店>
リアット!成田空港第 1ターミナル店 店長:中村つばめ
全国に展開する「リアット!」のなかでも、空港店であることからスーツケース修理に強く、修理技術にも定評のある店舗。キャスター修理では、台車用の頑丈なタイプに交換するため、購入時より頑丈になるとのこと。
成田空港ではヒルトングランドバケーションズのプロモーションを期間限定で実施!
2023年7月14日(金)から9月25日(月)まで、成田空港第1及び第2ターミナル内にて、期間限定でヒルトングランドバケーションズのプロモーションを実施しております。
デスクでは現在ハワイサテライトオフィスとして、ハワイ州観光局の推進するマラマハワイの啓蒙活動を行っています。期間中にデスクにお立ち寄りいただけると、マラマハワイブックレットなどをプレゼントさせていただきます(数量限定)。
成田空港にお越しの際は、ぜひお立ち寄りください! スタッフ一同皆様をアロハでお迎えいたします。
成田空港内プロモーション実施場所
第1ターミナル4階千葉トレードセンター隣プロモーションスペース
第2ターミナル4階福寿園前プロモーションスペース
私だけのとっておきのリゾートへ!
ヒルトングランドバケーションズのリゾートはこちら▼から!