旅のヒント
vol.107

もくじ
1年中過ごしやすい気候の沖縄。本州のまだ寒い時期に沖縄の桜開花ニュースで、春を感じることも多いでしょう。温暖な気候の沖縄では、本土よりも早く様々な花が咲き誇ります。 そこで今回は、沖縄で楽しめる花と鑑賞スポットやイベントや、ブーゲンビレアなど南国らしい花をイメージしたスイーツ、エディブルフラワーの焼き菓子などをご紹介します。
<記事訂正とお詫び>
3月14日公開時に、ル・テテ様の店名を誤ってル・ラテと掲載しておりました。正しくは「ル・テテ」となります。
(正)ル・テテ
(誤)ル・ラテ
読者の皆様およびご協力いただいたル・テテ様に多大なご迷惑をおかけしていまい、誠に申し訳ございませんでした。
謹んでお詫び申し上げますと共に、訂正させていただきます。
春の沖縄を華やかに彩る花々
沖縄ではカンヒザクラ、ハイビスカス、ブーゲンビレアなどの色とりどりの花を鑑賞できます。

写真提供:東南植物楽園
ハイビスカス:沖縄の代表的な花の1つ。沖縄県内の庭木、街路樹、公園樹などで咲いているポピュラーな花です。
寒緋桜(カンヒザクラ):沖縄では、桜はカンヒザクラが主流。ヒカンザクラとも呼ばれ、ソメイヨシノよりも濃いピンク色をしており、1月半ば頃から2月にかけて開花します。

写真提供:沖縄市観光物産振興協会
イッペー:南米ブラジル原産のブラジルではイペーと呼ばれる国花にもなっています。和名はコガネノウゼン。沖縄ではたくさんという意味の「イッペー」「イッペイ」と呼ばれています。2月~3月頃開花します。
ブーゲンビレア(ブーゲンビリア):3月頃から咲き始め、県内の各所で咲いている花。色鮮やかな花びらと思われがちな部分は、実は花びらではなく葉が変化した苞(ほう)と呼ばれるもの。
デイゴ:県民の投票により県花候補となり、その後正式に県花となった花で、沖縄三大名花のひとつ。3月~5月にかけて咲きます。
蘭:沖縄は野生の蘭が多いと言われており、気候的なことから蘭の生産・販売が盛んなほか、多様な蘭を楽しめます。那覇空港では鮮やかな蘭が観光客を迎えてくれます。
【1~2月】1月には桜が開花する沖縄で、ひと足早いさくら祭り

写真提供:名護市観光協会
桜前線のスタートを切る沖縄。例年、1月半ば頃から桜が開花をはじめ、本部町や今帰仁(なきじん)村、名護(なご)市で桜祭りが開催されます。
沖縄でひと足早く咲くのは寒緋桜(カンヒザクラ)。本土に多いソメイヨシノよりも濃いピンク色をした桜です。1週間以上の期間を設け、その間の土日にステージなどの各種催しが楽しめるお祭りや、土日2日間のみのお祭りなど場所によって期間は異なります。滞在のタイミングが合えば、ぜひ、訪れてみてください。
◎もとぶ八重岳桜まつり
開催時期:例年1月末頃 ※2025年は1月18日(土)~2月2日(日)
開催場所:八重岳桜の森公園
motobu-ka.com/event_info/
◎名護さくら祭り
開催時期:例年1月末頃 ※2025年は1月25日(土)~26日(日)
開催場所:名護城(なんぐすく)公園
nagomun.or.jp/feature/147/
◎今帰仁グスク桜まつり
開催時期:例年1月末頃 ※2025年は1月25日(土)~2月2日(日)
開催場所:世界遺産 今帰仁城跡
nakijinson.jp/news_list.php
【2~3月】街路樹としても植栽されている黄色い花のイッペー

写真提供:沖縄市観光物産振興協会
2~3月になると沖縄では黄色いイッペーの花が咲き始めます。街路樹として植えられているものも多く、通りに面した色鮮やかなイッペーが咲くこの時期の沖縄の風物詩です。
イッペーが立ち並ぶ場所として有名なのが、沖縄市の中央パークアベニューの裏通りにある、通称「イッペー通り」。1,000本余りのイッペーの木が黄色い花をつけ、道行く人々を迎えます。
なお、車も通る一般道路のイッペー通り。車に注意しながらお花見を楽しみましょう。この時期はイッペー観賞の方で混雑します。車は近隣のコインパーキングに止めて、歩きながら楽しむのをおすすめします。

写真提供:沖縄市観光物産振興協会
そして、この時期にしか見られないのが、明るい黄色のイッペーと鮮やかな赤いブーゲンビレアのコントラストです。イッペーの並木道の反対側にあるマンションではブーゲンビレアが育てられており、訪れる人の目を楽しませてくれます。
開花時期:例年2~3月
場所:沖縄市中央パークアベニュー裏通り
【3~4月】鮮やかなピンク色が青い空に映えるブーゲンビレア

写真提供:東南植物楽園
鮮やかなピンク色のブーゲンビレアは、沖縄の各地で多く見られる植物です。春の時期のおすすめは、優雅に咲き誇るブーゲンビレアのタワーが人気の東南植物楽園のおきなわブーゲンフェアです。
おきなわブーゲンフェアでは毎年恒例、高さ約8メートル、100万輪ものブーゲンビレアに彩られたブーゲンタワーが登場。見上げるほどのブーゲンビレアを存分に楽しめます。

写真提供:東南植物楽園
フェア期間中、土日祝日限定で無料のブーゲンガイドがあるほか、ブーゲンタワーの前ではバードパフォーマンスショーの鳥たちと記念撮影ができます。夕方5時からはライトアップも始まり昼間とは違った雰囲気に。おきなわブーゲンフェア期間中は「沖縄南国イルミネーション」が同時開催されているので、1DAYパスがおすすめです。
◎おきなわブーゲンフェア 2025
開催期間:2025年3月1日(土)~5月6日(火・祝) ※予定
開催場所:東南植物楽園
沖縄県沖縄市知花2146
営業時間:9:30 a.m.~10:00 p.m.(入場は9:30 p.m.まで)
入場料:1DAYパス 大人(18歳以上):2,800円、中人(13~17歳):1,550円、小人(4~12歳):1,000円
HP:southeast-botanical.jp/bougain2025/
【3月】色とりどりのつつじが広がる「東村つつじ祭り」

写真提供:東村役場
沖縄の3月は各地でさまざまな花が咲く時期。ザ・ビーチリゾート瀬底・ヒルトンクラブから車で1時間ほど。沖縄県北部にある東村(ひがしそん)の東村村民の森つつじ園では、「東村つつじ祭り」が開催されます。
園内では、在来種であるケラマツツジのほか、ヒラドツツジ、クルメツツジなど7種、5万本余りのつつじが植栽されており、鮮やかに咲き誇る色とりどりのつつじを楽しめます。つつじが植栽されている「つつじ園」のエリアが一般公開されるのはつつじ祭りの期間のみ。海を臨む斜面満開に広がったつつじと、その先に見える青い波間は、この時期だけの絶景です。
なお、2025年はつつじの開花時期が少し遅れたため、つつじ祭りの期間に変更はありませんが、「つつじ園」の一般開放は3月23日までとのこと。いつもより少し長く楽しむことができます。
◎東村つつじ祭り
開催時期:例年3月頃から ※2025年は3月1日(土)〜3月20日(木・祝)
開催場所:東村村民の森つつじ園
沖縄県国頭郡東村字平良861-1
営業時間:9:00 a.m.~5:00 p.m.(入場は4:00 p.m.まで)
入場料:高校生以上300円、中学生以下:無料
HP:vill.higashi.okinawa.jp/oshirase/1598.html/
【3月】民家の庭を拝見する「名護東海岸フラワーフェスティバル」

写真提供:久志地域観光交流協会
名護東海岸の久志地域が、地域の活性化のために開催する「名護東海岸フラワーフェスティバル」。このフェスティバルのメインといえば、名護市久志地域13区各所の個人宅が庭を開放する「オープンガーデン」です。

写真提供:久志地域観光交流協会
ガーデニング好きの家主がフェスティバル期間中に限り、自宅の庭を開放します。家主が大切に育ててきた草木や花々を楽しむことができます。久志地域を散策しながら、個性豊かな庭をのぞいてみてはいかがでしょう。
なお、庭の訪問にはチケットが必要となります。詳しい参加方法は公式ホームページを参照ください。
◎名護東海岸フラワーフェスティバル
開催期間:2025年3月8日(土)~23日(日)
開催場所:久志地域13区全域
開園時間:10:00 a.m.~5:00 p.m.
鑑賞料:500円(高校生以下無料)
HP:kushinavi.com/calendar/1394#gsc.tab=0
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現在、ヒルトングランドバケーションズでは「アンケートに答えてバケーションを当てよう」キャンペーンを開催中です。ハワイ旅行、もしくは航空券付きのヒルトン沖縄瀬底リゾートの宿泊券3泊他、豪華賞品が抽選で当たるキャンペーンは、2025年3月31日まで実施中。
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【4月~5月】伊江島に広がる真っ白なテッポウユリ

写真提供:伊江村役場
本部港からほど近い伊江(いえ)島。フェリーで約30分の位置にあるこの島では、4月末頃から、真っ白なテッポウユリをはじめ世界のゆり100種類が咲き誇る「ゆり祭り」が開催されます。

写真提供:伊江村役場
会場は、島の北側に広がるリリーフィールド公園。園内はゆりの甘い香りに包まれます。ゆり祭り期間中は、ステージイベントや夜間のライトアップなども行われ多くの観光客でにぎわいます。
◎伊江島ゆり祭り
日時:2025年4月26日(土)~5月5日(月・祝)
会場:伊江村リリーフィールド公園
沖縄県国頭郡伊江村東江上3087
※伊江港から無料シャトルバスの運行予定あり
開園時間:24時間 年中無休 ※ライトアップの時間帯はウェブサイトを参照
HP:iejima.org/document/2025011700037/
【通年】様々な種類の蘭を楽しめる沖縄

写真提供:国営沖縄記念公園(海洋博公園):熱帯ドリームセンター
沖縄県内には蘭を鑑賞できる植物園として、常時2,000株以上の蘭を鑑賞できる海洋博公園(本部町)熱帯ドリームセンターのほか、蘭の展示が多いビオスの丘(沖縄県うるま市)などがあります。

写真提供:国営沖縄記念公園(海洋博公園):熱帯ドリームセンター

写真提供:国営沖縄記念公園(海洋博公園):熱帯ドリームセンター
なかでも、海洋博公園熱帯ドリームセンターで毎年2月に開催され、日本で最も歴史ある蘭展「沖縄国際洋蘭博覧会」は、国内外から約2万点の蘭が集う国内最大級の蘭展です。蘭や蘭に関する作品のコンテストを主とする国際的な蘭展となっており、国内の蘭展では唯一、内閣総理大臣賞を受賞した蘭などを見ることができます。

写真提供:ビオスの丘
3~5月までは、うるま市にあるビオスの丘で「うりずんの花祭り」が開催。“うりずん”とは沖縄で春分から梅雨入りまでの時期をさす言葉で、この時期はデンドロビウムという蘭が最盛期。花茎の真っ直ぐ伸びた「ノビル系」で、上部の節毎に可愛らしい花を咲かせます。4月に入ると下垂蘭の「アフィラム(ピエラルディ)」が園内を彩ります。

写真提供:ビオスの丘
なお、ビオスの丘では年間を通して蘭をはじめとした様々な花を楽しむことができます。特に「花のクリスマス」と題された冬のイベントはこの時期の人気の催し。2024年には花のクリスマスツリーが展示されるなど、毎年、凝った花の展示で来場者を楽しませています。
◎沖縄国際洋蘭博覧会
開催時期:例年2月初旬 ※2025年は2月1日(土)~9日(日)
開催場所:海洋博公園 熱帯ドリームセンター
沖縄県国頭郡本部町字石川424番地
開園時間:8:30 a.m.~5:30 p.m.(入場は5:00 p.m.まで)
oki-park.jp/kaiyohaku/inst/38
入園料:高校生以上 760円、中学生以下 無料
◎うりずんの花祭り/花のクリスマス
開催時期:
うりずんの花祭り 例年3月~5月 ※2025年は3月1日(土)~5月6日(火・祝)
花のクリスマス 例年11月末~12月
開催場所:ビオスの丘
沖縄県うるま市石川嘉手苅 961-30
開園時間:9:00 a.m.~5:30 p.m.(入場は4:15 p.m.まで)火曜日定休
※年末年始・GW・夏期等連休中は営業している場合があります。公式サイトの開園カレンダーをご確認ください。
入園料:中学生以上 2,200円、4歳~小学生 1,100円、4歳未満 無料
※「花のクリスマス」は毎年展示内容が変わり、写真は過去開催時のものです。
bios-hill.co.jp/
各イベントの花のスイーツや、エディブルフラワーのスイーツで、花を味わう

写真提供:L'tete
美しい花観賞の後は、可憐な花のスイーツを楽しんでみませんか?
今回紹介したイベントには、花をイメージしたスイーツを発売しているところもあります。
イベント限定スイーツや、花をイメージした通年販売のスイーツも

写真提供:東南植物楽園
東南植物楽園で開催されるブーゲンフェアでは、期間限定でブーゲンタワーをモチーフとしたパフェを販売します。また、園内にあるヒスイカズラをイメージしたソフトクリームも3月~5月の開花時期に合わせて販売されます。

写真提供:国営沖縄記念公園(海洋博公園):熱帯ドリームセンター
そのほか、沖縄国際洋蘭博覧会が開催される海洋博公園熱帯ドリームセンター内にあるトロピカルフルーツカフェ「スコール」では、通年でバタフライピー(和名:チョウマメ)を使ったゼリーが販売されています。鮮やかな青い花の色味をしたゼリーの入ったデザートです。
また、名護東海岸フラワーフェスティバルでは、地域内にあるカフェなどがフェスティバルにちなんだメニューを提供しています。散歩の途中で寄ってみるのも良さそうです。
食べる花「エディブルフラワー」のスイーツで幸せ気分

写真提供:L'tete
実際に花を食べられるスイーツもご紹介。読谷村(よみたんそん)の住宅街にある小さなスイーツショップ「ル・テテ」では、食べられる花エディブルフラワーをつかった焼き菓子を提供しています。

写真提供:L'tete
お菓子の上に乗っているのは、色彩豊かなエディブルフラワーの花びらや、ナッツ、ドライフルーツなど。食べるのがもったいなくなるほどのかわいさです。オーナーの上地氏が、キャンパスに絵を描くように、その場その時のひらめきや感覚で花を置いてできあがる、ここだけのスイーツです。
オンラインショップもあるのでインターネットからの購入も可能ですが、沖縄に訪れた際にはアトリエに行ってみるのもおすすめ。お気に入りの花スイーツを選んでいるだけで、楽しい気分になります。
ル・テテ
住所:沖縄県読谷村字古堅94番地(No.373)
営業日:木・金曜日 ※土曜日は不定期オープン
営業時間:11:00 a.m.~5:00 p.m. ※売り切れ次第終了。詳細はインスタグラムで確認してください。
HP:ltete.okinawa/
instagram:@instagram.com/l_tete_/
【3月限定】ヒルトン沖縄瀬底リゾートで春らしいミモザカラーのメニューを

ヒルトン沖縄瀬底リゾートでは、2025年3月8日の「国際女性デー」を記念し、3月1日(土)から3月31日(月)までの期間、全レストランにてミモザのカラーをテーマにした特別セレクションを開催しています。

ロビーラウンジ&バー「ハナリ」では春らしいミモザソルベが登場。沖縄県産のシークワーサーと爽やかな香りとミルクのまろやかな味わいのソルベは、春にぴったりなカクテルです。
他にも全レストランにてリゾット、サラダ、デザートなど、この機会だけの春メニューを楽しんでみてはいかがでしょうか?
ヒルトン沖縄瀬底リゾート
住所:沖縄県国頭郡本部町瀬底5750
期間:2025年3月1日(土)~3月31日(月)
HP:sesoko.hiltonjapan.co.jp/facilities/lp/international-womens-day
ザ・ビーチリゾート瀬底・ヒルトンクラブを拠点に花イベント&スポット巡り

海に入るにはまだ少し早い。そんな沖縄の1月~3月は、実は花を楽しめる季節でもあります。花のイベントは、1~2週間ほどと比較的長く開催されているものも多く、ザ・ビーチリゾート瀬底・ヒルトンクラブに滞在中、タイミングがよければ花スポット巡りを楽しめます。
各イベントやスポットでは花を買うことができたり、花をイメージしたスイーツや沖縄グルメを味わえることも。アレンジ花束などが販売されていたら、リゾートに滞在中に花を部屋に飾ってみるのはいかがでしょうか。また、広々としたリビングでエディブルフラワーの焼き菓子とともにティータイムを楽しみたいですね。
ザ・ビーチリゾート瀬底・ヒルトンクラブはこちら
県内全域で花を楽しめる沖縄。花のイベントやスポットも数多くあります。イベントでは各種ステージや沖縄グルメを楽しめる出店などが並ぶこともあり、色々な楽しみ方ができます。この時期にだけの沖縄での花鑑賞。ぜひ足を延ばしてみてください。