旅の最新お土産
vol.20
もくじ
都心部からアクセスのよい小田原。古くから城下町として栄えてきたことから、老舗のお店が多くあります。また、海の幸と山の幸に恵まれ、地元の人々にも愛される美味しいお店や小田原ならではのグルメも豊富。日帰りや1泊2日では、人気のグルメスポットを回りきれないので、季節を変えて2度、3度と訪れる楽しみもあります。「小田原の味覚を自宅でも楽しみたい」と思ったら、「お土産」として持ち帰れるものもいろいろあります。 以前から小田原の魅力を春、秋と紹介してきましたが、今回は、小田原に詳しいスタッフによる、おすすめのお土産を紹介します。老舗の和菓子や洋菓子、地元で人気の飲食店のお持ち帰りまで、個性豊かなお土産が勢揃い。楽しい思い出と一緒に持ち帰れる、美味しい&素敵なお土産をまとめてみました。
四季折々の小田原の魅力
小田原観光といえば、やはり小田原城址公園です。1960年に江戸時代の通りに復元された天守閣のほか、遊園地や、頭と体を使った忍者体験ができるNINJA館(歴史見聞館)などの観光スポットがあり、四季折々に表情を変える公園内の木々など、大人も子ども楽しめるスポットです。
このほか、約3万5000本もの梅が咲き誇る「曽我の里 別所梅林」や、二宮金次郎ゆかりの神社「報徳二宮神社」も人気です。「報徳二宮神社」には、洒落た「きんじろうカフェ」があり、オリジナルグッズなども購入できます。
また、小田原駅前に広がる商店街はちょっとしたグルメスポット。今回紹介するパン屋さんのほか「DAY1 小田原」モデルプランで紹介した人気の惣菜屋さんなど、地元に密着した昔ながらのお店が揃っています。少し歩けば、小田原名物のかまぼこに由来する「小田原 かまぼこ通り」などもあり、多彩な練り物を楽しめるなど、遊びやグルメを満喫できます。
地元の人にも大人気。懐かしい味「守谷製パン店」の「あんぱん」&「甘食」
HGVスタッフコメント
どこか懐かしい雰囲気のパン屋さんで、とにかくおいしい! あんぱんは中にあんこがぎっしりと入っているにも関わらず甘さは控えめ。
2個でもペロリと食べられます。甘食も大好きな一品です。マーガリンを少し足すと、パンの甘さにマーガリンの塩気が加わり、その甘じょっぱさがクセになります。
次は、小田原駅からすぐ近く。地元の方々にも親しまれている「守谷製パン店」。こちらは、グルメサイトの「パン EAST 百名店 2020」にも選ばれており、観光客からも人気のお店です。優しいパンの香りがお店からいつも漂ってきます。
一番人気はやはり「あんぱん」。戦後、食事がとれない中で気軽に食べてお腹いっぱいになってもらいたいと、当時の店主がぎっしりとあんこを入れて売り出してから、常に同店の看板的な商品です。
職人が店内で作るあんこは甘さ控えめで、薄い皮の中にぎっしり入っています。
もうひとつの人気商品「甘食」は、いわゆるコッペパン。
「甘食」のみなら140円ですが、ほとんどのお客様が20円追加してトッピングをしていきます。トッピングといっても、上からかけるのではなく、中心で切ったパンの中にジャムなどを挟むもの。
いちごジャムや杏ジャム、マーマレード、チョコ、マーガリン、手作りバタークリーム、辛子バターなどから選べます。昔懐かしい、やさしいおいしさが魅力です。
【守谷製パン店】
住所:神奈川県小田原市栄町2-2-2
電話番号:0465-24-1147
営業時間:8:00~18:00
数量限定「ヒルトン小田原リゾート&スパ」限定の「バナナブレッド」
ヒルトン小田原リゾート&スパ スタッフコメント
こちらはバナナの風味たっぷりのブレッド。しっとりとした生地はどちらかといえばケーキに近いくらいな食べごたえとおっしゃっていただくお客様もいます。
スタッフもみんな大好きで、自宅用に購入することも。アクセントに入っているクルミがバナナとの相性も抜群で、とても美味しくおすすめです。
日本国内にある大半のヒルトンで販売しているバナナブレッドですが、実はすべてがまったく同じ商品ではありません。
ホテルごとにオリジナルのレシピで作っているので、同じバナナブレッドでも生地の食感や、バナナの風味などがホテルによって異なります。
ヒルトン小田原リゾート&スパのバナナブレッドはクルミが入ったしっとり系。朝食としても、おやつとしてもおすすめです。ぜひ、紅茶やコーヒーと一緒にどうぞ。
【ヒルトン小田原リゾート&スパ】
HP:https://hiltonhotels.jp/hotel/kanto/hilton-odawara-resort-and-spa/
住所:神奈川県小田原市根府川583-1
ヒルトンショップ(本館棟 1F)
営業時間:ホテルの営業状況に準ずる
「ちん里う」の小田原産の梅を使った「梅干し」
HGVスタッフコメント
明治4年創業、老舗の梅干し屋さんです。小田原産の梅を使用した昔ながらの梅干しが特に人気。最近はやりの減塩タイプと違い、塩がしっかりと効いていてしょっぱさがおいしくて、ご飯のお供はもちろん、お茶請けとしても楽しめます。
明治4年に料亭として創業し、屋号「枕流亭(ちんりゅうてい)」を小田原藩主大久保侯から承った老舗。その後、特に評判だった漬物やお菓子を販売し、現在は漬物とお菓子の製造・販売する「ちん里う本店(ちんりうほんてん)」として地元で愛されています。
使用する「梅」は、地元小田原の曽我梅林で最も多く栽培されている品種「十郎」。皮が薄く肉厚なことから梅干に最適な品種といわれていて、なかでも曽我梅林の中心「曽我別所」の十郎を手で摘んだ「樹上完熟の実」を使用しているそう。
減塩梅干やはちみつ風味、かつお風味などバラエティに富んだ商品も多くありますが、人気はやはり昔ながらの塩加減で漬けた梅干し「曽我の十郎梅」。
1年物、3年物、5年物など、寝かせた年数によって、味わいが異なるため、年代ごとに食べ比べができる「十郎三兄弟」が特におすすめです。
5年物の十郎は、このセットでしか食べることができない限定品です。寝かせた年数による味わいの違いが感じとれるのも、昔ながらな方法で塩のみで漬けられた梅干しだからこそ。微細な違いを楽しめます。
大粒の梅干しを個包装した「梅一輪」は、お土産としてだけではなく、贈答用としてもおすすめです。
【ちん里う 小田原駅前本店】
HP:https://chinriu.co.jp/
住所:神奈川県小田原市栄町1-2-1
電話番号:0465-22-4951
営業時間:10:00 ~17:00
季節の移り変わりを楽しめる「鈴廣」の「かまぼこ暦」
HGVスタッフコメント
お手頃なものから、高級品までバリエーションが豊富な鈴廣のかまぼこですが、お土産として買うなら限定品もおすすめです。
2020年11月10日で終了してしまったゲーム「ドラゴンクエストウォーク」のコラボプロジェクト「リアルおみやげプロジェクト」の第一弾だった「スライムかまぼこ」は、見た目のかわいさからとても話題になりました。
月替わりで提供されるかまぼこがあり、こちらは風流にして季節感を感じられるかまぼこです。
「かまぼこ暦(ごよみ)」は、その名の通り、旬の食材を練りこむことで暦を感じられるかまぼこです。
「暦(こよみ)」というだけあり、月替わりで内容は変わり、一年に12個の種類があります。睦月(1月)は、「小豆」を使用して、小豆ならではの甘みが楽しめます。
弥生(3月)は春らしい「菜の花」。目に鮮やかな黄色と淡い緑が表現された、かわいらしいかまぼこが春の訪れを感じさせます。菜の花らしいほのかな苦みも感じられる大人の一品です。
「かまぼこ暦」は、味わいはもちろん、色味も楽しめるかまぼこ。それぞれの旬の食材を練り込むだけではなく、その食材や季節の色を、着色料を使わずに表現しています。
主に野菜のペーストや煮汁などを使っているそうで、身体にやさしいかまぼことなっています。また、旬の食材は、昔から身体によいと言われており、贈り物にもおすすめです。
「毎年この季節に来ている」「全種類を制覇」など、季節ごとに購入するかまぼこを楽しめるのも魅力です。
【鈴廣 かまぼこの里】
HP:http://www.kamaboko.com/sato/
住所:神奈川県小田原市風祭245
電話番号:0120-07-4547
営業時間:9:00 ~18:00
自分へのお土産にも楽しめる「小田原おでん本店」の「お持ち帰りのおでん」
HGVスタッフコメント
小田原の「かまぼこ通り」沿いのこれからの季節に食べたくなる「小田原おでん本店」。店内で食べると、締めにおでん出汁で炊いた茶飯なども楽しめます。
お持ち帰りもできるため夕食のおかずや夜のお酒のつまみに大活躍。ビールや日本酒とも相性は抜群です。なお、おでんは梅みそで食べるのが小田原流です。
「小田原おでん本店」という店名の「小田原おでん」とは、この地元ならではの種が楽しめるおでんのこと。市内の老舗蒲鉾店13社をはじめ、豆腐屋、こんにゃく屋、八百屋、精肉店など、地元商店が作りだしたオリジナルの種をすべて味わえるのが、「小田原おでん本店」です。
お店で熱々を食べるのもおすすめですが、おうちでゆっくり食べるのも楽しいもの。お店と同じ味を楽しむなら、テイクアウトができます。
お持ち帰り用の専用のパックに、熱々おでんのおまかせ3品、5品の盛り合わせや、豚角煮入りチマキや牛すじ丼とセットにしたものなどがあります。
また、小田原産の梅とみそで作った小田原おでんのオリジナル薬味「梅みそ」やおつまみに最適な牛すじなども購入が可能です。
旅行当日の夕食やおつまみ、または帰りがけにテイクアウトしておうちでの楽々ご飯に最適です。その日のうちの食べきりが原則ですが、好きな時、好きな空間で楽しめます。
なお、お店のスタッフのおすすめはランチの人気メニュー「茶飯」。こちらもテイクアウトが可能の隠れメニューです。おでんのお出汁をかけて食べる裏技もありますが、人気のため売り切れていることも。
友人・知人へのお土産なら、お店の味付けとは少し異なりますが、パック商品があります。地鯵の稚魚のちくわやえび天、すじぼこといった練り製品のほか、玉子と大根、こんにゃくといったおでんに欠かせない種がセットになっています。こちらは、冷蔵で2週間ほど日持ちがします。
【小田原おでん本店】
HP:http://odawaraoden.com/odawaraoden/xiao_tian_yuanoden_ben_dianheyoukoso.html
住所:小田原市浜町3-11-30
電話番号:0465-20-0320
営業時間:11:30 ~21:00(平日14:00~16:00休み)
木のぬくもりを感じる「ラ・スール」の食器「ひきよせ」
HGVスタッフコメント
古くから小田原に伝わる寄木の板で作る『木地挽き』の技法が、今の時代のセンスに合わせた食器として登場。「ラ・スール」の「ひきよせ」は、ハイブランドのパリ本店でも販売される逸品。普段の食卓に並べるだけで、ほんの少し非日常気分を味わえ、日々を彩ってくれます。
平安時代に木地挽の里と定められた小田原・早川で、1000年余りもの間、受け継がれてきたのが『木地挽き』の技法。割れや節があって使用できない部分を除いた木を並べ、1枚の寄せ木にしてから、カットして組み合わせることでひとつの器を作ります。
無駄の出ない断裁となるうえ、寄木をすることで木目の組み合わせが美しく浮かび上がり、その模様そのものを楽しむこともできるのです。この技法はのちに箱根や全国へと広がり、伝統工芸品として指定された小田原漆器や箱根寄木細工へと発展していきます。
小田原伝統の『木地挽き』の技法を使った作品は数多くありますが、「ラ・スール」の「ひきよせ」は現代の食事情にも合うように、食洗器にも対応したタンブラーやボウルなども展開。ヒノキ、ウォールナットの2つの木の種類から、異なる色味、触り心地などが選べます。
地元の間伐材を積極的に利用していることから、ヒノキは箱根小田原産のものを使用。ウォールナットの深い褐色も落ち着きますが、ヒノキの淡い色合いと美しい木目も魅力的です。
職人が一点一点手作りするため、オンラインショップなどでは売り切れていることもあるようです。なお、実物を見てみたいかたは、WBEサイトで取扱い店が確認できます。
HP:https://www.shop-cielo.jp/
※取扱い店は上記HPよりご確認ください。
歴史ある小田原のお土産、いかがでしたでしょうか。海の幸、山の幸が豊富な小田原なので、「食」のお土産が中心のご紹介となりましたが、長い歴史に紡がれた「ひきよせ」のような作品もたくさんあります。
次回の小田原旅行では、ぜひ、お気に入りのお土産を見つけてみてください。
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