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ハワイ ウクレレ

もくじ

ギターよりも少ない4弦なので初心者でも気軽に始められることから、世界中にファンの輪が広がる「ウクレレ」。今やハワイを代表する楽器となったウクレレは、いつ頃、どのようにして生まれたのでしょうか。

ハワイのウクレレは140年前に誕生。ポルトガルの楽器が原型です。

写真提供:wjarek / Shutterstock.com
写真提供:wjarek / Shutterstock.com

ウクレレの誕生はおよそ140年前にまで遡ります。1800年代後半のハワイは、サトウキビ栽培で砂糖を作り、輸出することを主な産業としていました。大規模なサトウキビ農園で働くために、アジアやヨーロッパの国々から移民がやってきました。その中には、ポルトガル領のマデイラ島からの移民も含まれていました。1879年の春、船に乗ったマデイラ島の人々が4か月を超える航海を経て、ハワイの港に到着しました。その際に、移民の一人がポルトガルの4弦の小型ギター「ブラギーニャ」を取り出し、それを弾き始めました。到着した人々は音楽に合せて歌って踊り、ハワイに着いた喜びを表したといいます。ハワイの人々が、後にウクレレとなるものの原型を見た瞬間でした。

上陸したポルトガル移民の中に楽器職人がいたことが、ハワイでウクレレが誕生するきっかけとなりました。職人はブラギーニャを作るため、ハワイでとれる木を探します。そこで出会ったのが、当時ハワイでは数多く見られた「コア」でした。

ウクレレの材料となる木「コア」

現在、ウクレレは様々な木から作られています。楽器専門店に入るとよく見られるのが、柔らかく加工がしやすいマホガニーや淡い黄褐色のスプルース。マンゴーの木も素材になります。その中には、貴重な素材であるのみならず、常に高い注目を集める「コア」で作られたウクレレが並びます。

ウクレレの材料「コア」の木
ウクレレの材料「コア」の木

コアはハワイ固有種のマメ科の植物です。標高が高い所でよく育つため、巨大な山々が連なるハワイ島を中心に、かつてのハワイで数多く見られた木です。幹の直径が2mを超えるもの、さらに高さが30mに達するものもあり、固く、水に強いという性質があります。そのことから古代ハワイアンはコアの木をくりぬいてカヌーを作りました。1~4人乗りの大きさのものは日々の漁で、10人程が乗れる双胴船は戦争で戦士を輸送する際などに使われました。

写真提供: Hawaii State Archives
写真提供: Hawaii State Archives

現代の社会でも、ウクレレの素材としてはもちろん、ベンチやベッドフレームなど家具を作る際にも多く使われてきました。しかし、伐採が進み過ぎてしまい、現在は伐採制限を設けているため、コアの木材そのものが大変貴重なものとなっています。

縞の木目がグラデーションに並んでいるのを見ると、改めてコアの木目の美しさを実感します。しかし、美しい縞が入っているのは大きな木のほんの一部分にすぎません。ウクレレを作るために、とりわけ縞のきれいな部分のみを選択して加工します。そのため、美しい木目の入ったコアのウクレレは、大変価値ある一品となっています。

木目には2つと同じものがありませんので、1つ1つのウクレレは世界にひとつだけのものです。また、使用される木材によってウクレレの音色も異なり、柔らかな音のものから、シャープで軽やかな音がするものまで様々。ウクレレを弾いてみたいと思いたったら、楽器屋さんで実際に手に取ってみてください。ご自身の感性にピッタリのものを探し出すというのも、ウクレレ選びの楽しみの一つです。

ハワイのウクレレ工場で貴重なレッスン体験を

ウクレレの本場であるハワイでは、ウクレレの販売店も数多く、店舗内でウクレレのレッスンを実施しているところもあります。また、ハワイ文化の体験アクティビティーの一つとして、ウクレレレッスンを提供しているショッピングモールもあります。

ウクレレぷあぷあ
*ビデオレッスン

ロイヤル・ハワイアン・センター
無料カルチャ―プログラム:ウクレレ
B館1階 ヘルモアハレ&ゲストサービスにて
火曜日 10:00am~11:00am
木・金曜日 12:00am~1:00pm

また、販売店だけではなく、本場らしくウクレレ工場も観光客の方が訪れやすい場所にあり、工場の見学ツアーなども人気となっています。

歴史あるウクレレ工場の一つ、「コアロハ・ウクレレ」。こちらでは工場見学に加え、工場でしか味わえない体験が用意されています。それは…

ウクレレ手作り体験です。ウクレレ作りには熟練の技が必要となりますので、職人さんが用意してくれたウクレレのそれぞれのパーツを使っていきます。ボディーを組み立て、やすりで形を整えた後、好きな装飾を選んで好みの色に塗り、パーツを接着していきます。

弦を張る作業も自ら体験できるので、ウクレレの構造を学ぶと同時に、自分自身でウクレレの弦のメンテナンスの仕方も学ぶことができます。オイルを塗りこんで艶を出したあと、先生が音を調整してくれて、1時間程で完成。ウクレレの手作り体験は、本場ならではの貴重な体験です。ハワイ旅行の際はぜひ、参加してみてはいかがでしょうか。

Koaloha Ukulele

1234 Kona Street, 2F, Honolulu, HI 96814

営業時間8:00am~5:00pm、土・日曜日は定休日

 

ウクレレ手作り体験ができる「スペシャルツアー」

9:30am~11:00am(工場見学付き。希望日の48時間前までに予約が必要)

予約メール:info@koaloha.com

予約電話番号:808-847-4911またはフリーダイヤル866-840-4911

(どちらも英語でのお申込み)

ウクレレという言葉の意味は

奏者の素早い指使いが‘Uku(ノミ)lele(跳ねる)というように、ノミが跳ねる様子に似ている、あるいは、ブラギーニャを上手に弾きこなした小柄なイギリス軍人のあだ名ウクレレが楽器の名前になったなど、ウクレレと名付けられた由来は様々です。しかし、ハワイ王国の最後の君主となったリリウオカラニ女王は、ウクレレの意味をこう言いました。Uku(贈り物)lele(やって来る)、「ウクレレはポルトガル国民からハワイ国民への贈り物なのだ」と。優しく耳に届くウクレレの音色は、まさに聴き手への贈り物なのかもしれません。

ハワイではウクレレ・フェスティバルも毎年開催され大盛況となるなど、ウクレレ人気は高まる一方です。皆さんもあなただけのウクレレ、探しにいってみませんか?

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