もっと知る、ハワイアンカルチャー
vol.04
もくじ
フラには現代版(アウアナ)と古典版(カヒコ)があり、どちらもハワイの歴史や特徴を色濃く受け継いでいます。今回はフラの歴史についてご紹介いたします。
神への畏敬が感じられる、フラ・カヒコ
ハワイ諸島には8つの大きな島があり、西にある島から順にできたとされています。そのうち4番目にできた島が、フラのルーツとされるモロカイ島。「女神ラカがモロカイ島の聖地カアナにフラを生んだ」という伝説にあるように、フラの起源は神で、神に祈りを捧げる踊りです。西欧文化の到来により生まれたアウアナは、歌詞のあるメロディで、ギターなどの伴奏がつきます。神を起源とするカヒコは、詠唱(Chanting)と自然素材で作られた打楽器のシンプルな構成。その迫力とビートは、日本の神楽を思い起こさせ、場は一気に神聖な空気に包まれます。
なじみやすく踊りやすい現代フラ・アウアナ
フラのお師匠(クム・フラ)の教室をハラウと呼びます。どのハラウでも、アウアナとカヒコの両方を教えています。ハワイのハラウで研鑽を積んだインストラクターが日本で教室を開き、ハワイとのつながりを保ちつつ、本格的に教えています。ハワイ語の詠唱が基本のカヒコは、なかなかハードルが高いのですが、歌・音楽を踊るアウアナはポピュラーです。ワイキキでよく観られるのはアウアナ。衣装もドレス的、ハワイのリアルファッションです。コンテストでは部門別にエントリーされ、それぞれチェックポイントも違います。
フラの頂点を競うフェスティバル
活火山が多いハワイ島では女神ペレをより身近に感じるため、神のパワーに畏敬の念を表す踊りが中心と感じます。中でも迫力あるカヒコは必見です。身につける道具も衣装も、神の許しを得て自然からもらい受け、踊る前も後も感謝の表現を忘れません。祈りつつ踊り、ハワイ語・ハワイアンスピリッツを伝承します。フラのトップ・オブ・ザ・トップを決めるコンテスト「メリー・モナーク」が、ハワイ島ヒロで毎年イースターの時期に行われます。2018年は55回目の記念大会となりました。チケットを取得するのは困難ですが、コンテスト以外の踊りは無料で鑑賞できます。また、フラにまつわるものやハワイ島の特産物なども同時にチェックできます。
オアフ島にあるイオラニ宮殿では毎年「プリンス・ロット・フラフェスティバル」が開催されます。ハワイの非競技フラフェスティバルとしては最大規模のもので、ハワイのトップクラスのハラウフラ(フラ団体)が現代版と古典版のフラを披露します。
http://moanaluagardensfoundation.org/
55回大会のホイケは、ホクレア号オリジナルクルーによる、感動的な入場セレモニーから始まりました。ホイケ「Ho’ike」は、発表会という意味です。フラのパフォーマンスも観られることから、大会を代表する無料イベントとして親しまれています。チケットはいりません。
オアフ島で気軽にフラ体験
一方、最大の観光地であるオアフ島では、気軽に入門できるさまざまな企画が。
毎年10月には、フラ・ホオラウナ・アロハが開催されます。こちらはにぎやかなフェスティバルで、多くの人々に愛されてきました。
ロイヤル・ハワイアン・センターでは、無料レッスンも受けられます。初めての人も気軽にフラ体験できますのでおすすめです。
他に、ロコはもちろんツーリストでも参加できる(「ワイキキ・コミュニティ・センター」)。ヒルトン・ハワイアン・ビレッジにお泊まりの方は、リゾートアクティビティのフラレッスンにご参加いただけます。
ハワイの風、太陽、空気に触れ、心身ともに開放された状態で味わった本物のフラはまた格別で、雄大かつ迫力満点でした。フラの歴史を思い浮かべつつ鑑賞すれば、より共感できることまちがいなし。観るだけでも満足ですが、踊ってみたり、レイを作ってみたり、フラにまつわる何かに参加してみるのもおすすめ。フラに触れることで、もっとハワイの心に寄り添えるような、そんな気がします。
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